「私、すごくお酒を飲むんですよ(笑)。大会を小刻みに複数入れると、ずっと減量でお酒が飲めない。だったら、2日連続で大会に出てみようと思って」
岡山在住で元・国家公務員のパーソナルトレーナー藤田和美(ふじた・かずみ/51)さんは、マッスルゲート神戸大会と同・広島大会に2日連続で出場した理由をそう切り出した。
今回、藤田さんが2日間で挑んだのは計9クラス(神戸と広島で分け、身長別・年齢別を区別して集計)。過酷な連戦を乗り切った秘訣を聞いた。
【写真】藤田和美さんの筋肉質な背中と丸みのあるヒップとのギャップで魅せるバックポーズ

連戦連勝、わずか3分の高速衣装替えも
藤田さんは神戸大会を終えた夜に、その足で広島へ新幹線で移動。翌日、広島大会で複数カテゴリーのステージに立った。
広島大会では、レギンス部門からドリームモデル部門へ約3分で着替えなければならない場面も。衣装やアクセサリーの準備に加え、髪型も両カテゴリーに対応できる形にし、周囲の選手にも手伝ってもらいながら早着替えをクリアした。
広島大会では4カテゴリー全てで優勝。特にウーマンズレギンスでは念願の初優勝となった。
大会前夜、ラーメンで炭水化物を補給
広島のホテルで神戸大会のステージ動画を確認した藤田さんは、自身の身体が「少し萎んでいる」と感じたという。
「これはちょっと調整しないとやばいと思って。広島のホテルでラーメンを食べて、身体にカーボイン(炭水化物を摂取)しました。大会前日のラーメンは初めての経験でした(笑)」
神戸大会の身体の状態を分析し、広島に着いて即調整。連戦だからこそのフィードバックといえる。
「軽くて使えるものだけ」を持っていく
大会当日に使用するいろいろなグッズを持参する選手が多い中、連戦で藤田さんが徹底したのが、極力、荷物を軽くすることだった。荷物が多いと移動だけで疲れてしまうからだ。
「心配して『念のために』とたくさん道具を持っていっても、実際は使わないものも多いです。私は軽いものしか持っていかないようにしています」
藤田さんは大会当日、パンプアップとコンディショニングに必要なものだけを厳選して持参した。とはいえ、ステージに立つギリギリまで「身体を整える」ことを重視している。実際に、藤田さんが大会に持参したこだわりグッズはこちら。

・トレーニングチューブ5本セット(GronG):ステージに立つ直前に肩や背中などの筋肉のパンプアップ用に使用。ゴム製で色によって負荷が異なる。
・レジスタンスバンド(PROIRON):ゴム製のバンドでお尻の筋肉のパンプアップ用に使用。
・ゴルフボール:足で踏んで足裏を刺激し、ポージング時の身体の軸を安定させる。大きさと硬さがちょうどよく、1個約100~300円程度と安価なのも利点。
・コルク製ピーナッツ型マッサージボール(adidas):筋膜リリースやストレッチに使用。天然コルク素材で極めて軽量。持ち運びに最適。
・ウェーブストレッチリング(MAKIスポーツ):足裏への感覚入力に使える他、胸椎を伸展させて胸を引き上げるなどのコンディショニングで使用。
連戦に際して藤田さんが実践したのは、荷物をできるだけ軽くして、その時々で自分に必要な物事を選ぶことだった。これはトレーニングやダイエット、日々の生活にも通じるのではないだろうか。

※ 藤田和美さんのマッスルゲート2大会の結果:
・神戸大会:ビーチビキニ163cm超級1位、ドリームモデル163cm超級3位、同・50歳以上の部2位、ウーマンズレギンス163超級2位、同・50歳超級5位
・広島大会:ドリームモデル163cm超級1位、同・50歳以上の部1位、ウーマンズレギンス163cm超級1位、同・50歳超級1位
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
都内の出版社で数学書の編集者として勤務。ゴールドジムでトレーニングに励み、ボディビル競技に挑戦中。2024年マッスルゲート埼玉大会ボディビル65kg以下級3位、2025年東京ノービスボディビル選手権大会男子ボディビル55kg以下級2位。競技者としての経験を生かし、筋トレ情報サイト「FITNESS LOVE」で取材・執筆を担当。徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。
取材・文:久米大郎 写真:岡暁










