悲願のボディビル初優勝!なかやまきんに君の「パワー」の源とは?

すでに多くのメディアで報道されている通り、「なかやまきんに君」こと中山翔二選手が5月3日に開催された東京ノービス選手権75kg超級で悲願の優勝を果たした。今大会は、緊急事態宣言の発令により開催10日前に使用会場が閉鎖になるという事態が発生。結果的に別会場を急きょ押さえて行われる運びとなったが、大会自体が開催されるかどうか分からない“空白の2日間”が生じ、そこで緊張感が途切れてしまい“キレ食い”に走った選手も少なくなかった。

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「ただ、まだ完全に中止になるとは決まっていなかったので、気持ちには影響はなかったです。(大会が)ないならないで、目標に向かって頑張ってきたし、そこは気持ちを切らさずにはやっていこうと思いました。どうなろうが、準備するだけでした」

そう語る中山選手が今回臨んだのは同大会での最重量クラスとなる75kg超級。2015年の初出場以降、中山選手は75kg以下級に出場。15年、2年ぶりの出場となった17年は2位、18年は3位、19年は2位とあと一歩のところで優勝を逃し続けてきた(2020年度大会は中止)。優勝を目指して筋量アップに励んできた中山選手にとって、75kg超級は心機一転、新天地での挑戦となった。

「去年の段階で、出るとしたら75kg超になるのかなというのはありました。自分がバルクアップできたと信じて、75kg超級にしてみました。気持ちをリセットして挑むためにも、(これまでフリーポーズで使用していた曲も「It’s My Life」から)「Power」(Hardwell & KSHMR)という曲をチョイスしました」

フリーポーズで渾身の「パワー!」を披露

また、変えたのはフリーポーズの曲だけではない。調整方法にも大きな変化を加えたという。

「今までは食事を厳しく制限していたのですが、視点を変えてみました。そんなに食べていたわけではないですが、カロリーを減らしすぎずに、動いて体脂肪を落とすことをやってみました。これは初めてのことなので、うまくいくかどうかという(不安も)精神的にはありました。でも、結果としてよかったんじゃないかと思います。今までは一番いい調整はできたと思います。(2年前との仕上がり体重は)1.5kgくらいは違うと思います。より絞れてサイズは残せたという感じかもしれないです」

緊張感を切らすことなく調整を続け、ようやく掴んだ優勝の座。なかやまきんに君といえば、かつて「筋肉番付」や「スポーツマンNo.1決定戦」などのテレビ番組でも活躍。優秀な成績を収めて一躍脚光を浴びた。全ての原点は、負けず嫌いな性格にあるという。

「そうした番組に出ていたときも、最初に出たときは2位とか3位とかだったんです(その後4連覇を含む5度優勝)。これは小さなころからもそうなんですが、スポーツにおいては、「負けたくない」という気持ちがどこかにあるんです。ボディビルでも2位が続いて、悔しい思いが積み重なっていたとは思います」

東京ノービス選手権75kg超級で悲願の優勝を果たした

その悔しさこそが、まさに中山選手の「パワー」の源。愚直に優勝を目指し続けたことが今回の結果へとつながった。

「ボディビルはもちろん楽しいんですが、『ずっと勝てないままなのか』という気持ちも少しありました。(勝てないという現状も)モチベーションにはなったんですが、それが5、6年続いていましたので、そういう意味では今回優勝できて、信じてやっていけばいつかは結果は出るだなと。そういうことが少し思えるようになりました」

(取材:藤本かずまさ 撮影:中島康介)

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執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。


 

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