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これぞバルクモンスター!日本男子ボディビル選手権2連覇の扇谷開登 涙の裏にあった王者の重圧「妻に金メダルをかけてあげたい」

10月11日(日)、大阪・吹田市文化会館にて『第72回JBBF日本男子ボディビル選手権』が開催され、扇谷開登(おおぎたに・かいと/29)選手が大会2連覇を果たした。優勝が決まった瞬間に流した涙。その裏には、日本一の座を守る重圧と、支えてくれる人たちへの思いがあった。

【写真】扇谷開登選手の迫力満点のバルク

「率直にうれしいですね。ただ、手放しには喜べないというか。昨年は『獲れちゃった』という感覚で、今年は狙って優勝したいという思いで、一年間、悔いなく全部やりきって調整してきたんですけど、当日のパフォーマンスや張り感は100点ではなかった。もっといいものを見せられたな、という感じです」

昨年の優勝を「獲れちゃった」と表現する扇谷選手。今年は消防職員の仕事を離れ、競技に打ち込む環境も変わった。「成長して当たり前と思われている」という意識のなかで、進化を求め続けた一年だった。

筋肉量は増え、コンディションも昨年より良かったという。それでも、当日は普段のトレーニングで感じるような張りを十分に引き出せなかった。優勝の喜びとともに、理想の姿を見せきれなかった悔しさも口にした。

一方、連覇へのプレッシャーは、自分でも気づかないふりをしていたという。

「ここで負けたら、もう日本一とは名乗れない。スポンサーをはじめ、いろいろな方にサポートしていただいているなかで負けられないし、妻にも迷惑をかけていたので、金メダルをかけてあげたい。そういう重圧や不安はありました」

優勝の瞬間は、その重圧から少し解放された。連覇を重ねてきた歴代王者たちのすごさも、あらためて感じたという。

最後に優勝を争ったのは、昨年と同じ刈川啓志郎選手だった。そのときの心境を聞くと、「また刈川くんかって」と親しみを込めて振り返った。

「刈川君が(競技を)やり続ける限りは一生ライバルだし、ありがたいライバルです。ありがたい時代にボディビルができています。ものすごく刺激になりますし、きついときは『あいつらはもっとやっているんだろうな』と考えますね」

2連覇の先については、いったん気持ちを落ち着けて考えたいと話す。世界選手権への出場も、現時点では未定。妻やトレーニングパートナー、支援者と相談して決める意向を示した。

最後に支えてくれた人たちへの言葉を求めると、妻、ファン、両親、トレーニングパートナーへの感謝が次々とあふれた。

「妻には本当にありがとうということと、おいしいものを一緒に食べて恩返しできたらなと思います。本当に一人ではできない競技なので、感謝ですね。それを優勝という形で少しでも返せたなら、喜んでもらえたならうれしいです」

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

取材・文・撮影:FITNESSLOVE編集部

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