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実はアクティブ!?「ミス着物」佐藤梨紗子さんが考える健康的な美しさとは?

国内でもっとも長い歴史を誇る美のコンテスト「ミス日本」の最終審査が1月24日(月)、東京・新宿の京王プラザホテルで開催され、ファイナリスト11名の中からグランプリほか各賞受賞者が選出された。

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ミス日本ではグランプリのほか「水の天使」「みどりの女神」「海の日」「ミス着物」そして「準ミス日本」の各賞が選出されるが(今年度の準ミス日本は選出なし)、グランプリ以外でもっとも長い歴史を持つのが1968年から続く「ミス着物」だ。文字通り、和装が美しい日本女性に贈られる賞で、受賞者は着物関連のイベントや国際的なイベントなどの際に和の伝統美を装うことで、世界に日本の美しさを伝える役割を担う。

佐藤梨紗子さん

「ミス着物」は大妻女子大学3年の佐藤梨紗子さん

今年度、ミス着物に選ばれたのは大妻女子大学3年の佐藤梨紗子さん(21)。柔らかい物腰や、たおやかな印象はミス着物のイメージどおりだが、本人は「着物はなで肩のほうが似合いますが、私は肩幅が広いので選ばれるとは思っていなくて、とてもビックリしました」。それでも今後1年間、着物を着る機会が増えることについて「とても楽しみにしています!」と受賞を喜んだ。

ドレス審査で着用した淡いピンクのドレスがよく似合う、フェミニンなイメージだが、実は「小さい頃から身体を動かすことが好きで、山の中で遊び、海ではサーフィンをしていた」というアクティブ派。プロフィールの趣味の欄には「ヨガとキックボクシング」とある。

「ヨガは、もともとやっていた母に勧められて高校2年生から始めました。キックボクシングは昨年の3月から。コロナの影響でずっと家にいたので、身体を動かしたい、何か新しいこともやってみたいと思い、モデルさんたちにも人気のキックボクシングに挑戦してみることにしました」

ヨガは終わったあとのスッキリ感や心が落ち着くところ、キックボクシングはストレス解消できるところに魅力を感じ、スタジオやジムに休まず通い続ける。フィットネスに取り組むことは、今回のミス日本へのチャレンジでもプラスに働いたそうだ。

「キックボクシングを続けることで見た目的にも、ただ運動していない細さではなく、メリハリのある脚になったかなと思っています。また、見た目に自信が出てくると、心持ちも明るく変わっていくなというのも、新たな発見でした」

大学では栄養学を学んでいるが、学びをさらに深めたいと、入学当初から大学の学生寮で週に一度、食事を作る仕事を続け、栄養士の資格も取得している。

「ミス着物」は大妻女子大学3年生の佐藤梨紗子さん

「食や栄養について学んでいく中で、食品ロスや飢餓の問題、子ども食堂の存在なども知りました。将来はそうした問題を若い世代にも広めていきたいですし、食物という視点から一人でも多くの人が笑顔になれるように貢献していきたいです」

そんな佐藤さんが考える「健康的な美しさ」とは?

「たとえば、過剰に食べてはいけないとか、毎日栄養たっぷりのものを食べなければいけないなどということはあまり考えずに、食べたいものを食べて、そのぶん運動する。それを日々心掛けることだと思います」

シンプルだからこそ真髄に触れる言葉が、迷いなく返ってきた。

【写真】柔らかい物腰やたおやかな印象の大妻女子大学3年生 佐藤梨紗子さん

取材・文:藤村幸代 写真:中原義史


執筆者:藤村幸代
スポーツとカラダづくりを中心にカルチャー、ライフ、教育など多分野で執筆、書籍構成・プロデュースを行っている。神奈川県横須賀市出身、三浦市在住。

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