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「30歳までに日本代表」飛び交う黄色い歓声、180cm超級・筋肉量で圧倒し、メンズフィジーク優勝

今井誠也選手「30歳までに絶対に日本代表になりたい。本気でそう決意したから来ました」
7月23日(日)、ウインク愛知で行われた『JBBF第5回愛知県メンズフィジーク選手権』の180cm超級で優勝となった今井誠也(いまい・せいや/26)選手は、静かながら確固たる言葉でそう言った。今まで他団体での出場経験は複数あるが、JBBFへの参加は今回が初となる。

【写真】今井選手の甘いマスクと筋肉の造形美

“今回の大会に向けて取り組んできたこと”への質問にこう振り返る。

「胸や身体の前面には元々自信があったんですが、背中が弱点でした。なので、背中を徹底的にやりました。背中の種目だけで10種以上、たとえばラットプルではグリップを変えて3種やります。とにかく細かい筋肉の造形や質感にこだわりました」

「トレーニング頻度は“実質週7日”です。勤務形態が不規則なので、1日空く場合、ダブルスプリットも組みます」

明確な目標が出来たことで、激務のなかでも闘志はさらに高まったという。
そうして作り上げられた肉体は、弱点だと語った背中にも隙のない筋肉量をもって、他の選手を圧倒した。“迫力ある筋肉を多く乗せるには不利”といわれる高身長級を全く感じさせない堂々たる出立ちに、観客席からは男性のみならず女性の声援も響いた。

しかし、今井選手は今回の結果には満足していないと語る。

「当日のコンディションは正直、ベストとは言えなかった。審査員からのフィードバックでもカーボアップ(炭水化物の摂取量を一時、爆発的に増やすことで筋肉に張りを出す方法)のしすぎについての指摘があったとおり、最終調整を失敗して、浮腫が出てしまっていました」

今回の優勝でクオリファイ(出場権)を獲得した、9月9日(土)、10日(日)の『JBBFオールジャパンフィットネスチャンピオンシップス』への意気込みについて力強く語る。
「あとひと絞り減量すること、今回の失敗を活かして、コンディションを当日に最高潮にできるようにとにかく最終調整を粘ります」

初挑戦での目標達成はなるか。今後の展開が熱く期待される。

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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代

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佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手