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「諦めない姿を子どもにみせたい」シングルマザーの看護師が歩む、力戦の軌跡

江原あかりさん「私はシングルマザーで、看護師をしています。ママだから、シングルだから、忙しいから、という理由で色々なことを諦めたくないし、“自分が決めたことをやり抜く”という姿勢を自らの姿で証明したいと思って、大会に挑みました」
『ベスト・ボディジャパン2023名古屋大会』に出場した、江原あかり(えはら・あかり/44)さん。大会出場は今年が初めてとなる。名古屋大会では惜しくも4位となったものの、先日の『ベストボディ・ジャパン2023大津大会』ウーマンズクラス(40〜49歳)で準グランプリ、フィットネスレディースクラス(35〜49歳)でグランプリを獲得し、日本大会への出場権を得ている。

【写真】江原あかりさんのお尻、肩、背中を強化して作ったボディライン

「トレーニング自体はもう10年ほどしています。フルマラソンにハマっていたのですが、走り込むことでメリハリのない細い身体になってしまったので、改善するきっかけでボディメイクを始めました」
「独学で好きなようにトレーニングしています。だから、プロの方から見ると筋肉のつき方のバランスなどはおかしいかもしれませんが、自分で考えて、勉強しながら学んでいきたいんです」

大会に向けての努力についての質問で、辛かったのは減量だったという。
「食べるのもお酒も大好きなので、食事の内容や質を制限して、習慣だった晩酌をやめるのは本当に大変でした。晩酌はノンアルコールに切り替えたんですが、最初は人生の楽しみがなくなったような気がしてしんどかったです。でも、それも続けていくうちに慣れました」
「あとは、筋肉量も大切な審査基準なので、筋トレにもより力を入れました。体格的にくびれができにくいので肩と背中、お尻を中心に鍛えることで相対的にウエストがくびれてみえるようにとプロポーション全体のバランスを意識しました」

時間に追われる毎日の中で、努力を続けられる工夫について聞いた。
「1週間単位で効率よく動けるスケジュールを組み立て、なるべく定時で帰れるように、また、家のことも回るように、毎朝やるべきことを明確にして行動しました。常に効率よく動くということを意識していましたね」
「でも、子どもたちとの時間だけは効率を一旦おいて、しっかり取れるようにしました。そこが一番大切なことなので」

今後の予定について、日本大会への出場はまだ未定だという。
「出場してみて、自分の理想とする姿と評価となる姿がもしかしたら違うかもしれない、という思いも出ました。でも、何を目標にするとしても自分で自分のことを諦めたくないです。自分が納得できる姿であれば、人にどう思われても気にならないですからね」

「目標に向かって努力する人はどんな人でも素晴らしくて好きです」。
そう締め括った彼女がまたステージに現れるときは、さらに成長した姿を見せてくれるに違いない。

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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代

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