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青学ガールが女子大生初代No.1ボディに輝く!第57回全日本学生ボディビル選手権大会女子ビギナーズフィットネス結果

堀越百恵さん9月30日(土)、深谷市民文化会館において、全日本学生ボディビル連盟主催の「第57回全日本学生ボディビル選手権大会」が開催され、新たに設けられた女子ビギナーズフィットネス部門で、青山学院大学4年生の堀越百恵(ほりこし・ももえ)さんが、初代女王の座を獲得した。

【写真】堀越百恵さんのレギンス越しから伝わる下半身の筋肉量

堀越さんは、堂々としたパフォーマンスを披露したが、表彰式が終わり、舞台裏に退くと、涙が溢れ出していた。

「今年の4月から、優勝を目指し強い意志を持って取り組んできたので本当に嬉しいです。トレーナーの宮城杏奈さん、私をこの競技に誘ってくれた友人、部活の仲間、家族、大学のジムのスタッフの方々に感謝の気持ちでいっぱいです」

高校生のときからパワーリフティングに取り組み、青山学院大学でもパワーリフティング部の主将を務める堀越さんは、筋肉量に自信を持っていたが、初めてのボディビルコンテストに向けた減量には覚悟が必要だったという。

「3月までは実家に住んでいたのですが、実家は中華料理店を経営していたため、美味しい料理の誘惑に負けるのではないかと心配し、4月から一人暮らしを始めました。自分で五穀米を炊いて、低脂質を意識してバランスの良い食事を取りました」

パワーリフティングで鍛えた強靭な下半身と、減量によって手に入れた、引き締まった体型を見せた堀越さんは、競技を通じて伝えたいメッセージがあると述べた。

「小学生のときに『バキバキに腹筋を割りたい』と言ったら、友達から『それは変だよ』と言われ、そのときから『女性でも腹筋が割れていてもいいはず』という思いを抱いていました」

中学生のときは美術部で、スポーツとは縁遠かった堀越さんだが、パワーリフティング部への入部を決意。そのきっかけは、個人の実力で結果を残し、地元の友人の耳にも届かせたかったからだという。

「運動部ではない私でも、筋トレを継続的に行うと身体が変わっていきました。そして、望む自分になるために身体を鍛えた結果、ステージで評価される経験ができました。社会に広まる男性的な体型や女性的な体型の固定観念を打破していきたいので、女性のボディコンテストが盛り上がっていくことを願っています」

女子ビギナーズフィットネス部門の他にも、女子フィジーク、ボディフィットネス、ビキニフィットネスなど、さまざまな女性向けカテゴリーがボディコンテストには存在する。

堀越さんは「自分が格好良いと感じる体型を持つことに、違和感を感じない社会が広がってほしい」と力強く語り、競技者としてだけでなく将来的には記者として、このメッセージを広めていく決意を示した。

「大学卒業後は新聞社で記者になります。ジェンダーに関する問題、フィットネスの魅力、フードロスなど、様々なテーマを取材し、経験なども踏まえて伝えていきたいです」

「可愛いね」という言葉よりも、「太腿太いね」と褒められることに喜びを感じる堀越さんの表情は、涙が乾き、より力強くなっていた。

女子ビギナーズフィットネスの部の結果は以下の通り
1位 堀越百恵(青山学院大学4年)
2位 イベグワム・チゲメズ・オラエド(岡山大学4年)
3位 大越心月(了徳寺大学1年)
同率4位 渡邉悠奈(東北大学2年)/増田深美(東京農業大学4年)/江口詩織(岡山大学1年)/山中杏柚(了徳寺大学4年)/飯島みのり(東北大学2年)

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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:塚本萌子

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