マッスルコンテストで4連覇を達成している女子フィジーク界のレジェンド「マッスルクレオパトラ」山野内里子(やまのうち・さとこ/63)選手。2月11日(日)「マッスルコンテストJAPAN」で洗練された美しい身体で観客を魅了し、見事優勝を果たした山野内選手に減量中の食事などについて伺った。
【大会写真】山野内里子選手の力強く美しい身体!大会写真20カット
減量中はタンパク質を増やす
山野内選手の減量期間は約3カ月。トレーニングで力が発揮できるように、オフシーズンよりも、タンパク質を多く摂るという。
「減量中は1回に200gの牛肉や鶏肉。卵も1日最低6個食べます。私の体質としては、タンパク質多めの方が調子がいいタイプなんです。タンパク質多めで、大会前はノーカーボでも大丈夫です。今回も3日間ありましたが、お肉をつくって、小分けに200gずつパッキングして持ってきました。また、今回はお通じを良くするために、きゅうりやにんじん、ひじきを全部酢につけたサラダを持ってきました」
山野内選手の主な糖質源はお米ではなく、オートミール。調理方にも工夫があった。
「お米を食べると太ってしまい、私には合わないので、年中オートミールとお豆などを食べています。今YouTubeでもいろいろ発信してるのですが、炊飯器でオートミールを炊きます。そうすると、おにぎりにできるんです。こういう大会の移動のときも50gずつ全部小分けにして、おにぎりにして持ってきています」
大好きな甘い物を食べなくてもストレスをためない工夫
ケーキは1ホール食べられるくらい甘い物が大好きだが、減量期間に入ると、一切食べないことを徹底しているという。
「オンシーズンに入ったら、甘い物は家にはおいておかない。目に付いたら食べてしまうからです。疲れてきたら、パスタ類を食べたり、鶏肉を照り焼きにして食べたりするなど、調理の仕方を変えたら凄く違って変化があるので、そういうふうにしてストレスをためないようにしています。また、ヨーグルトにプロテインとフルーツを入れて、スイーツ替わりに食べて満足できるようにしています」
ゴールドジム名古屋エリアでパーソナルトレーナーとして活動している山野内選手は、無理なダイエットはせずに、できるところから少しずつ変えて、トレーニングや食事、ダイエットなどを続けられるようにお客様にも勧めているという。
「からあげが好きだったら、揚げるのではなく、炒める、焼くなど調理法を変えてみる。調理法を変えてみることで、飽きずに食事を楽しめます。また、1週間や1カ月に一度、ご褒美として好きな物を食べてストレスをためないようにする。食事でしっかり栄養を摂って楽しくトレーニングをすることが大切です」
63歳でも年々身体を進化させており、丸みのある筋肉とバランスの良さが印象的な山野内選手。その秘訣はしっかり食べて、しっかりトレーニングをすること。その基本的なことが大切だと教えてくれた。
「トレーニングでは、高重量、中重量、ハイレップをバランス良く。減量中もトレーニングの使用重量が下がらないようにしています。食べないと重量が下がってしまうので、しっかり食べることが大切です」
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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介