昨年ベストボディ・ジャパンで活躍をみせた桐山ひなの(きりやま・ひなの/27)さんのコンテストデビューのきっかけは母・まどかさんからの一言だった。
親子でボディメイク
ひなのさんが小学校1年生のときに父親は亡くなったため、母親は仕事に出ることが多く、ひなのさんはおじいちゃん、おばあちゃんに面倒をみてもらうことが多かったという。
「幼少期はお母さんに甘えたりすることもなく、おばあちゃんがお母さんのような存在でした。反抗期は自宅にも帰りたくなかったのに、門限10時と厳しくてそれも嫌でしたね」
しかし、保育士として自立したひなのさんにお母さんのまどかさんがダイエットを持ちかけたことで親子関係にも変化が訪れた。
「二人でトレーニングやレッスンに通うようになり、自然と会話も増えていきました。減量期になるとお母さんが減量弁当を作ってくれて、それも嬉しかったです」
切磋琢磨する関係に

左から桐山ひなのさん、母・まどかさん
ベストボディ・ジャパンに出場すると、その存在は親子でありながらも切磋琢磨し合うライバル関係へと変わっていく。
「お互いの身体を確認して、アドバイスをし合ったりするようになりました。お母さんに『なんでそんな細いの?』とか言ったりします。会話もほとんどベストボディ・ジャパンのことですが、会話が尽きなくなりましたね」
親子二人三脚でチャレンジした結果、ひなのさんは昨年4大会でグランプリを獲る大活躍、まどかさんも札幌大会でグランプリを獲る活躍をみせた。
「親子でベストボディ・ジャパンへ出場しているので、会場でも『親子で出場している方ですよね?』と声をかけてもらいます」
ひなのさんはお母さんのまどかさんとコンテストに出場するようになって“親子の時間が過ごせていること”に喜びを感じているようだ。
「幼少期は甘えたくても甘えられなかったので、大人になってからこうして一緒に何かに打ち込めているのが嬉しいです。お母さんからも『遅れたけど、ちゃんとお母さんらしいことができている』と言われたりして、コンテストに挑戦してよかったなと思っています」
取材・撮影:FITNESS LOVE編集部