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「セルライトやべーな」と言われトレーニング開始 しなやかで「ただ細いだけ」じゃない肉体を作り上げた32歳

葉山愛理さん「もともとスタイルがいいとよく言われていましたが、職場の男性から『セルライトやべーなー」と言われたことでトレーニング熱に火が付きました」

健康的な美しさを競い合うベストボディ・ジャパンで2020年~2022年の3年間、日本大会でトップ10入りの実績を持つ葉山愛理(はやま・あいり/32)さん。他人から言われたひどい一言でボディメイクを開始した葉山さんがトレーニングを継続してきて辿り着いた、SNSで「他人と比較」しがちな現代だからこそ持つべき考え方とは?

【大会写真】葉山愛理さんのしなやかなビキニボディ

「お前、セルライトやべーな」の一言でトレーニング熱が着火

葉山愛理さん

葉山愛理さん

葉山さんは6年前にトレーニングを開始。それまで運動経験はほぼゼロで、「このままいくと30歳を超えておばちゃん体型になってしまうのでは」と危機感を覚えたことがきっかけでトレーニングをスタートした。

「『このままではヤバい!』と感じ、たまたま家の近くにきれいなジムができたので入会することにしました」

トレーニングを始めた背景にはもう一つの忘れられない出来事があったという。

「私はもともと身長が高いこともあってスタイルがいいと昔からよく言われていました。なのでバリ島へ旅行に行った際、水着で撮った写真をSNSに載せたのですが、その際に当時の職場にいた男性2人に『お前の脚、セルライト(※)やべーな』と言われました。ほとんどの方がスタイルいいねなどコメントしてくれてる中での言葉だったので、驚きました。そして写真を見返してみると確かに裏ももにたっぷりのセルライト。そこで私は火がつきトレーニングを開始するのですが、そこで入会したジムのトレーナーさんからも着痩せデブと言われてさらに火がつきました(笑)」
(※皮膚の下にある脂肪細胞が固まって肌の表面がでこぼことした状態になること)

「ただ、目標がないと三日坊主で辞めちゃいそうだなぁと思っていたところ、入会したジムのトレーナーさんに誘われてベストボディ・ジャパンへ出場し始めました。気づけばトレーニングが日課になっており、毎日お風呂に入るのと同じ感覚でジムに行くようになりました」

「他人と比較」しやすい現代だからこそ「ボディメイクは自己満でいい」

葉山愛理さん

葉山愛理さん

葉山さんの理想はメリハリのあるボディ。自分の理想に年々近づき、嬉しい言葉をかけられることも。

「ゆくゆく目指す身体は『CYBERJAPAN DANCERS』のミカちゃんのような、しなやかな筋肉で、細すぎず引き締まった美しい身体です。『細いだけの身体』が果たして本当にいいのか。それよりも私は健康的にメリハリのある身体作りをしていきたいと思っていたんです。その後トレーニングを継続していくうちに、自分はもともとコンプレックスだらけで自分に自信のないタイプでしたが、『愛理さんのような身体になりたいです!』と言われたときはとても嬉しかったですね」

以前はコンプレックスだらけだったが、トレーニングやボディコンテスト挑戦がきっかけで次第に自分への自信がついてきたと語った葉山さん。「自分自身を信頼することでポジティブに変われる」と教えてくれた。

「今はSNSが発展していてどうしても人と比べる行為をしてしまいがちです。そうして『この人は私よりも細い……』『私よりも綺麗……』などと自分を責めてしまいがちです。ですが、ボディメイクは自己満足でいいと思うんです。自分がなりたい身体になり、自分自身を幸せにしてあげることが大事なんじゃないかなと思います。また、大会でも同じことだと感じます。どうしても順位がついてしまう競技だけど、順位にとらわれずに自分自身を表現したり、なりたい自分になることが大事です。なので、いつも私が大事にしていることは、『ライバルは自分!』ということです。大会競技で結果が出ずに苦しむ人は、人と比べない勝負の仕方を理解するともっと楽しくなるし、もっと自分らしくなれると思います。人の目ばかりを気にするのではなく、自分への絶対感と、自分自身を信頼することによりポジティブ思考になります!自分らしく健康と美のバランスを保ちながら、自分を愛して生きていくことができればいいと思います」

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取材:FITNESS LOVE編集部 写真提供:葉山愛理

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