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健康的なメリハリボディでレギンス優勝の40歳! 「挑戦することは子どもにも良い影響を与えていると思います」

河野絵里選手2月11日に開催されたマッスルゲート神奈川・ウーマンズレギンスフィットネスで優勝を果たした河野絵里(こうの・えり/40)選手。初出場の大会で過去最高の身体をつくりあげたことがきっかけで新たな目標ができたという河野選手。初戦は悔しい結果だったものの、研究を重ねステージに上がるごとに進化していった河野選手に話を伺った。

【大会写真】河野絵里選手の背中のVシェイプ&過去大会からの変化

引っ越しがきっかけでトレーニング開始

2017年に名古屋から関東へ突然引っ越すこととなり、「この地域のことを知るためには老若男女地域の人が集まるところに身を置いて、この土地に馴染んでいくしかない」と思い、ゴールドジムジムに入会した河野選手。

「大会を目指す前までは、たくさん汗をかけるスタジオレッスンが大好きで、そちらをメインにジムに通っていました。大会にエントリーしたことをきっかけに筋トレの時間もしっかり取るようになったので、筋トレ歴としてはまだ初心者です」

毎年ゴールドジムで春から夏にかけて行われる、体脂肪減少コンテストにエントリーしている河野選手。2023年は体脂肪率が目標値に届かず、「このまま目標値に達しないまま終わらせるわけにはいかない! 大会という目標があれば、強制的にでもその期間までにやり遂げるしかない」と考え、その時期にまだエントリーができる大会がいくつかあるマッスルゲートへの出場を決めた。

トレーニングは大切な時間

河野選手のトレーニング分割は、下半身、背中、肩、下半身、胸、肩で週5日で回している。

「高重量でトレーニングすることが大の苦手なので、軽い重さで回数を、と思ってやっていると、どうしても2時間くらいかかってしまいます。高重量でのトレーニングではないため、週7日でもトレーニングは全然やれてしまうのですが、意識して週2日は休むようにしていました。それでもやっぱり何かしらの有酸素は毎日やらないと気が済まず、ジムにはほぼ毎日行っていました」

「ジムに行く時間、身体を動かす時間は、一人になれてリフレッシュができる大切な時間なので、寝る間を惜しんででもジムに行く時間を作るようにしています」という河野選手の仕事とトレーニングの両立方法は?

「毎日早起きは当たり前、時短できるところは時短できるように休みの日に作り置きや仕込みをして、自分の趣味のために家族や仕事を犠牲にしない、自分の趣味のための時間は作り出すものだと思っていて、日々試行錯誤しながら両立させています。大会を目指すと決めてからはTVは全く見なくなりました(その時間があれば家事をする、タスクをこなす)。周りの人からはいつ働いているの?いつ寝てるの?と良く言われます」

減量に関しては、脂質は悪だと思っていたが、食事のコーチングを受けて、脂質を1日50g以上摂るようになってから停滞していた体脂肪率がみるみる落ち始めたという。また、旅行に行っても自炊をするなど、完全自炊を徹底していた。

悔しさから気づいたこと

「お金をかけないで趣味を楽しむこと」をモットーにゴールドジムの制度(フォームチェックやメニュー作成)を活用しながらトレーニングを上達させ、大会を目指した。

「大会までの期間をやり遂げる精神面の強さを目標としていました。設定した期間内でどれだけ頑張れたか、日々どれだけ自分に勝ち続けて来たか、やりこなせば結果(体型)は付いてくると思い、常にそれを意識していました。大会に向けて本格的に減量してみたら、結果的に想像もしなかった驚きの身体に仕上がりました(2023年10月の市川大会のときが過去最高の自分になれた!と思っています)。体脂肪率も目標としていた数値はあっという間に達成し、自分が見たこともない数値まで減量することができました」

その過去最高の身体は、ウーマンズレギンスのカテゴリーでは評価されず、悔しさと共に「次は勝ちたい」という思いがわいてきた河野選手。

「ステージに上がった自分の身体をYouTube配信で見て、絞りもカットもまるでSNSでよく見かけるあの身体になってる!と感動しました。しかし、それはこのカテゴリーを逸した仕上がりで、筋肉量や絞りが減点の対象となり、過去最高の自分の身体のはずなのに、結果は付いてきませんでした」

審査委員長であり、女子フィジークのトップ選手でもある大澤直子氏から「初心者なのにここまでの身体をつくりあげたのは素晴らしい。ここまでやり遂げた経験は確実にあなたの成果であり実績となるのだから自信を持ちなさい。成績が全てじゃない、後はこのカテゴリーの基準を理解しなさい、このカテゴリーで勝ちたいならそこにあなたが合わせていく努力をしないといけない」とフィードバックを受けたことをきっかけに、カテゴリーで勝つ身体を過去のYouTube配信などを全部見て研究を重ねた。

「結果行き着いたのが、誰が見ても健康的な身体、ジムに通ったら私もこんな風になれるかな?と手に届きそうな身体でした」

市川大会の翌週に行われた千葉大会では、1週間という期間で体型を変えることは不可能なため、ポージングで魅せ方を変えて見事優勝。そこから1カ月後のゴールドジムジャパンカップの出場権を獲得した河野選手は、絞りすぎはレギンスのカテゴリーには相応しくなかったため、より健康的に魅せるために糖質量を増やした食事と、さらにポージングを改良。結果出場者も多い中、4位という成績を残した。今大会ではさらに筋量が多いカテゴリーである、ウーマンズレギンスフィットネスに出場し、見事優勝。

「2024年はさらに上を目指しステップアップしていこうと思ったと同時に、筋量を増やすオフの期間の元気な身体で大会に出たら、それこそ基準に当てはまるのでは?と思い出場したのが今回の神奈川大会です。何度かステージに上がれる機会があったことで、研究に研究を重ね、微調整を加え続け、チャレンジし続けて、やっとこのカテゴリーが理解でき、自分の身体もフィットさせることができました」

子どもにも与えた影響

ステップアップし、挑戦を続ける河野選手。大人になっても目標を持ち続け、それに向かって努力する姿は子どもにも良い影響を与えているという。

「子どもにもプラスな影響を与えていることは確かなので、これほどプライスレスな教育はないと思っています。ライフワークバランスが取れている間は、円満な親子関係のためにもこの挑戦はやめられません」

また、マッスルゲートに挑戦したことで出会えた過去最高の身体から新たな目標ができた。

「半年前まで自己流トレーニングで大会出場なんて無理無理と思っていましたが、すでに4大会も場数を踏んでいる自分がいます。過去最高の身体はウーマンズレギンスでは評価されなかったけれど、今度はその身体が評価されるカテゴリーを目指して、ボディメイクに特化したトレーニングにも目を向けていきたいと思います。ジャパンカップのころにはさらに磨きのかかった姿でステージに上がれるよう、その挑戦も望むところです」

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取材:FITNESS LOVE編集部  撮影:中島康介、北岡一浩

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