「街のガラスに映る自分の脚を見るたびに、“太いな”と思っていた」
そう振り返るのは、競技団体『NABBA』の韓国大会で上位入賞、および『APF』のグリッターモデルカテゴリーで2024年に日本一となった桃花(ももか/31)さんである。現在はお尻の形を審査員から高く評価される存在だが、ボディメイクを始める前は、太ったり痩せたりを繰り返し、脚へのコンプレックスに悩んでいたという。

「お酒や外食の機会が多くて、太ったり痩せたりを繰り返していました。街を歩いていても、鏡やガラスに映る自分の脚を見てしまって。“あの人よりは太くないかな”とか、つい比べていました」
そんな桃花さんがトレーニングを始めたのは2018年。エステや食べないダイエットを続けても見た目が変わらず、「もうこれでは変わらない」と感じたことがきっかけだった。
当時は今ほど筋トレブームではなかったが、芸能人やモデルがトレーニングをしていることを知り、「こんなに細い人でも筋トレをしているんだ」と興味を持ったという。
最初は週2回、1時間のパーソナルトレーニングからスタート。翌2019年にはベストボディ・ジャパン関東大会にも出場した。しかし、そのときの順位は振るわなかった。
「最初は全然ダメでした。でも、そこで終わらなかったことが今につながっていると思います」
その後、桃花さんは競技団体『APF』のグリッターモデルカテゴリーに挑戦。2024年には日本一となり、NABBAの韓国大会でも上位入賞するまでになった。
圧倒的ヒップを作るために必要なのは「種目」より前の準備
桃花さんが最も評価されている部位はヒップである。特に、ビキニ競技で重視されるお尻のラインが高く評価されてきた。
「グリッターモデルは、お尻のカットで魅せるラインが出ていないと評価されにくいんです。でもそこは、いつもかなり評価していただけています」
では、どうすればそのヒップラインを作れるのか。桃花さんは「特別な種目はしていない」と話す。
「ブルガリアンスクワットやアブダクションなど、みんながやるような種目ばかりです。特別なことをしているわけではありません」
ただし、重視しているのは種目に入る前の“準備”である。まず行うのは、足裏の感覚を整えること。ゴルフボールやテニスボール、ジムにあるボールを使い、足裏をほぐす。
「足裏の感覚が良くなると、地面を踏む感覚が全然変わります。そこからヒップにも力が入りやすくなるんです」
さらに、トレーニング前にはケーブルを使い、お尻に力を入れる感覚を作る“アイソメトリック”のような動きを取り入れている。
「重めのケーブルで、お尻にグッと力を入れる練習をします。そうすると、スクワットやブルガリアンスクワットで地面を押し返す時に、お尻を使って立ち上がれるようになります」
「正しく続ければ、苦手な部位も必ず変わる」
桃花さんは、ヒップを変える上で最も大切なのは、正しいフォームを知ることだと語る。
「痩せるだけなら何となくでもできるかもしれません。でも、身体のラインを変えたいなら、フォームや知識は詳しい人から習うべきです」
かつては、なかなか変化が出ず、苦手な部位のトレーニングを避けたくなった時期もあった。しかし、そこで逃げずに頻度を増やした。
「苦手だから間隔が空くと、もっと上手になれないと思ったんです。週1回だと月4回しか練習できないので、頻度を増やしたり、パーソナルで教えてもらったりしました」
すぐには変わらない。だが、正しく続ければ、必ず変わる。
脚がコンプレックスだった女性は、今や“圧倒的ヒップ”で日本一になった。桃花さんは、「苦手から逃げないこと」が身体を変える一番の近道だと話している。
取材・文:FITNESS LOVE編集部 写真提供:桃花










