『ベストボディ・ジャパン2024日本大会』(11月24日開催、両国国技館)ウーマンズクラス(40~49歳)で準グランプリとなった中川栄(なかがわ・えい/47)さん。大会に出場をはじめて6年目、2回目の準グランプリ受賞だった。
「前回の準グランプリは3年前、選手3年目でした。舞台の真ん中に立たせていただいて、そこから見える景色に感極まってしまいました。ゴールにたどりついてしまったような気持ちで、『これから総合グランプリ(各クラスのグランプリ受賞者が争うオーバーオール戦)を獲るぞ』という気持ちになっていなかったのが負けた原因だと思いました。今回、舞台の真ん中に立ってあの景色を見たときは、『絶対次に進む、総合グランプリを獲る』という未来を見て、がんばったのですが……」
惜しくも結果は及ばなかったが「100%出し切った」という中川さん。食事管理を徹底したことで食に対する欲求に変化があったそうだ。
「今までは、大会が終わったらいっぱい食べたい、と思って、食べると爆食のスイッチが入って止まらなくなっていました。今は食事管理が身について、身体の中からクリーンになったので、爆食する気持ちになりません。私は6年目で初めてそういう身体になりましたが、いつ呼び出されてもビキニ姿で舞台に立てる人が総合グランプリにふさわしい人だと思います」
中川さんは、選手としては来年1年は充電しようと思っているという。
「来年出場しても中途半端な順位しかつかないと思ったので、2年後に総合グランプリを取るつもりで、今すでに前に進んでいます。身体も心も大改造して、圧倒的な存在感と心構えでのぞみたいです」
具体的な課題はどういう点だろうか。
「もっと身体にメリハリをつけたいと思っています。元々くびれはできやすいのですが、もっとくびれが引き立つように、おしりの上部に厚みを出したいです。規定ポーズの軸を取るとき、脚が震えるのを止められるくらいの強い体幹を身につけて、身体のことを気にしなくてもブレずにポージングできるようになりたいです。顔は力が入らないように、柔らかく、だれよりも美しく、かわいく、もっときれいになって戻ってきます」
6年間ウーマンズクラスで活躍してきた中川さんは、ウーマンズクラスにこだわりを持っている。
「最後のウーマンズクラスで総合グランプリを取りたいです。2年後は49歳でクラス最年長となり、一番大変ですが、30代から上がってくる人に負けないように、もっと進化します。お肌のハリもツヤも失わないように、心から若々しく、『こんな49歳がいるのか』というのを見せたいと思います。今大会はくやしかったけれどものすごく学べたし、たった一日ですごく強くなれたと感じました。ここからがスタートだと思っています」
中川さんは和歌山県選手のリーダー的な存在で、和歌山県の多くの選手が中川さんの決勝審査を見守った。
「地元和歌山県から何人も出場していたのですが、男性も女性も予選通過できなかったので、自分がみんなの思いを背負って1位を取りたいという気持ちでした。みんな観客席で応援してくれていて、みんなの目標になれているようでうれしかったです。来年はみんなの応援に徹します。私が遠まわりしてきた分、伝授できることも多くて、喜んでもらえています」
「ベスボに出会えて感謝しています。心身ともに鍛えられました。1年休みますが、選手、コーチや組織に対しても、恩返しできることがあればしていきたいと思っています。次は2年後、誰よりも毎日毎日をコツコツと積み上げ、2年かけて誰も追いつけないくらいのレベルになって総合グランプリを取ります」
取材:あまのともこ 撮影:舟橋賢
-ベストボディ選手, コンテスト
-BBJ, ベストボディジャパン