ボディコンテストで活躍する選手を取材する当メディアの投稿型企画「私のコンテストデビュー戦」。本企画では、現在コンテストで活躍している選手に自身初コンテストを振り返ってもらった。
女性の人生で一番大変な出来事の一つといえば「出産」。
清水京香さん(しみず・きょうか/29)さんも、その大きなライフイベントを経験し、コンテストに出場をした女性の一人。
子育てと並行してのトレーニングは大変なことも多かったが、少しずつ変わっていく自分の身体を見ることがとてもうれしかったそう。
「ボディコンテストデビューは2023年のベストボディ・ジャパン新潟大会でしたが、その2年前にミスコンテストにも出場しています。トレーニングを本格的に始めたのがちょうどその頃で、ジムのトレーナーとしてアルバイトもしていたので、多くの知識を得ることができました。その経験が生きて、出産後もしっかりとコンディションを取り戻すことができたと思います」
現役の管理栄養士として働く清水さんは、トレーニングと食事のバランスには日頃から気を遣い、常にコンディションを整えていた。しかし、大会の1週間前には娘と共に新型コロナウイルスに罹患。
コンディションこそ振るわなかったものの、これまでにやってきた努力を信じ、しっかりと自信をもって本番に臨んだ。
「自信を持った姿はオーラに現れ、ステージ上での評価に大きく影響すると感じました。たくさんの選手が本当に自信に満ち溢れていて、正直圧倒されてとても怖かったですが……(笑)」
同じ目標を持つ仲間たちとの出会いが大きな財産になったと話す清水さん。大会が終わった後も、SNSで盛り上がり、情報交換を続けている。お互いに高め合える環境は、コンテストに出場したからこそ手に入った特別なもの。
出産を経験した人、病気や怪我から復活した人——。様々な背景を持つ人々が、それぞれのストーリーを胸に秘めたものがボディコンテストの魅力の一つ。清水さん自身もまた、自らの経験を通して「ボディメイクが持てる力」を実感した。
文:林健太 写真提供:清水京香
パーソナルトレーナー、専門学校講師、ライティングなど幅広く活動するマルチフィットネストレーナー。マッスルゲートにも出場経験あり。