「40歳を機に健康目的でトレーニングを始めました。一人では継続が難しいため、パーソナルトレーニングのみで行っています。あとは仕事柄、規則的な生活はとても難しいので、そのなかで最善の選択ができるように工夫しています」
澁谷めぐみ(しぶや・めぐみ/48)さんは、ヘアメイク・ネイルなどを手がけるサロン経営のかたわら、ボディコンテスト『ベストボディ・ジャパン』に出場する。特に美しいくびれは評価が高く、顧客からボディメイクの相談を受けることが多い澁谷さんのモットーは、「誰もができるやり方で痩せる」だ。
「皆で一緒にきれいになっていきたいという思いで、なるべく手間がなく続けやすい方法を共有・発信しています。過酷なトレーニングや厳しい食事制限で痩せたとしても長続きは難しいので、無理なく頑張り続けられる努力であることが大切だと思っています」
澁谷さんの身体作りの工夫は、生活リズムが不規則になりがちな人にも続けやすいと評判だ。
「美容師は勤務中の決まった時間に食事をとることがかなり難しく、とれても慌ただしくなることがほとんどです。なので、しっかり食べられる朝食をメインにするほか、長時間空腹が続くときはプロテインで補食しています。逆に、夜ご飯は糖質をあまりとらないようにしてカロリーを抑え、消化に良い豆腐や魚などを鍋料理にすることが多いです」
本来、食べることが大好きなため定期的にチートデーを設けての息抜きも取り入れる。また、有酸素運動はネットフリックスを観ながらのトレッドミルのほか、30分の通勤を徒歩にして胸が弾む程度の速度で歩くなど活動量を増やしている。また、身体の調子を整えることにも力を入れているという。
「入浴時はバスソルトを入れて反復浴(5分程度の間隔で入浴と休憩を繰り返す入浴法。通常の入浴よりもカロリー消費が増大する)で1時間程度ゆっくりと過ごします。また冷え性の改善とリラックスのために週に1日はよもぎ蒸しに通っています」
心身ともに健やかな状態で過ごすことが、トレーニングにも生活にも有効だと語る。忙しい毎日のなか、コンテストに出場をする理由を聞いた。
「純粋に楽しいからですね。トレーニングしてから前向きになり心が整うようになって、大会に出場しだしてからさらに充実しました。ステージが好きで、オフシーズンはずっと早くあの場に立ちたくて、遠距離恋愛の相手に恋焦がれるような気持ちです」
今年は、全国決勝戦である「日本大会と両思いになりたい」と笑った。新たにエアリアルヨガも取り入れ、全国トップ10入りを目指す。
「私にとって大会は辛いけど面白くて、すごく夢中になれることです。私生活での目標は、もっとたくさんのお客様へ美の発信ができるといいなと思っています」
課題や困難に挑戦することは、生きる上での大きな楽しみとなり活力となる。成し遂げたい目標の存在は、ともすれば多忙に流されて漫然と過ぎていく日々の希望になってくれる。
取材:にしかわ花 写真提供:澁谷めぐみ
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用も行うマルチライター。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
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