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57歳が3年で作り上げた「健康的ビキニボディ」 30代で経験したリバウンド続きのダイエットが糧に

「手術をしてリハビリに励んでいたとき、リハビリの先生に『もう一度走るなら痩せてください』と、はっきり言われたんです。それが私の意識を大きく変えた瞬間でした」

マラソンランナーとして活躍していた天野優子(あまの・ゆうこ/57)さん。しかし、過度な練習で膝を痛め、手術を受ける決断をした。リハビリを経て少しずつ運動を再開した天野さんだったが、50代に突入し、基礎代謝の低下やダイエットの難しさを痛感した。「この年からは痩せにくいよ」「今からは無理なんじゃない?」と周囲から心ないことを言われることもあったという。

【写真】57歳・天野優子さんの健康的に締まったビキニボディ

そんな天野さんが、50歳を過ぎてからのボディメイクに成功したのは、手術後に始めたピラティスの存在が大きかったと語る。

「最初は『やれる運動がこれしかないから』という感じでピラティスを始めましたが、姿勢の改善に驚くほど効果がありました。猫背でスウェイバック(※)気味だった姿勢が少しずつ整ってきて、体型の変化を実感したんです」
(※上半身が下半身よりも後ろに位置した姿勢を指し、反り腰に猫背を合わせたような状態)

さらに、食事の見直しにも着手。オートミールを主食に置き換え、タンパク質をしっかり摂取することで、無理なく体重をコントロールできるようになった。

食事に関して天野さんは、過去に痛い経験をしていた。30代で出産後、1日のうち1食だけ食事ではなく低カロリーなドリンクや栄養にする『置き換えダイエット』をして、10㎏増えたり10㎏落ちたりするリバウンドを繰り返していたという。「特にパンが大好きで、ダイエットが終わるとまた食べてしまう。食事制限だけで痩せても、すぐに戻ってしまうことが多かったです」。

30代で経験した失敗を糧に、50代からのボディメイクを見事成功させた。

「50代になってからは、食事を大きく減らすのではなく、質を変えることに意識を向けました。和食中心にしっかり食べることで、ストレスなく続けられたのが成功の要因だったと思います」

現在もピラティスを継続しながら、筋力を維持するためのトレーニングを取り入れている天野さん。ボディメイクを始めるのに遅すぎることはないと語る。

天野優子さん

「50歳を超えてからでも、身体は変えられると実感しました。大事なのは、目標を持つことと、諦めないこと。私はベストボディジャパンの大会を目標にしていたのですが、そこで30kg以上痩せた人たちを見て、さらに刺激を受けました。年齢を理由に諦めるのではなく、『やればできる』と信じて挑戦してほしいです」

天野さんの言葉には、年齢を理由にボディメイクを諦めてしまっている人たちに向けた力強いメッセージが詰まっていた。

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取材:FITNESSLOVE編集部 写真提供:天野優子

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