「元拒食症だった」と話す岩崎夏美(いわさき・なつみ/49)さんは20代前後のころ、体重は30kg台まで減少し、拒食症を克服した後も痩せたままだったという。「痩せすぎてガリガリ!」と言われるのがコンプレックスだった岩崎さんはトレーニングと食事管理を重ね、ベストボディ・ジャパン協会が運営するボディコンテストで見事、グランプリを獲得した。
50代を目前にし、痩せ体質の岩崎さんに日々のトレーニング方法についてお話を伺った。
【写真】「50歳直前に見えない!」岩崎夏美さんの白肌ビキニボディ
トレーニングのきっかけは「コロナ禍による運動不足の解消だった」と岩崎さん。
「SNSで頻繁に投稿されていた宅トレ動画をきっかけに、健康維持のためのトレーニングを開始。そのうちにボディメイクの時間が、私にとって歯磨きや顔を洗うことと同列の『あたり前の習慣』となったのです。現在も宅トレを中心にほぼ毎日、15~40分ほど自宅でトレーニングをしていて、1日3分でも5分でも、日々の積み重ねが大切だと感じています。必ず行うのは、バンドステップやヒップエクステンション・ドンキーキックなど。近所にチョコザップができたので、お買い物ついでに15分ほどトレーニングへ行くこともあります。パーソナルトレーニングは、週に1回です」
宅トレにどハマりした岩崎さんは、ピラティスのインストラクター資格を取得した。
「ベッド1つ分の広さがあれば自宅でも行える、ピラティスの『本来の健全な身体を取り戻す』というコンセプトに惹かれ、資格を取得しました。自身のレベルに合わせて無理なく運動できるところ、寝たままでも運動できるところは、ピラティスの大きな魅力だと思います。私自身、ピラティスによって体幹や筋力がつき、健康面や体型などの身体の悩みが改善されました。自分の身体に自信が持てるようになり、色々なことにチャレンジしたいという気持ちになったのは大きな変化です。ピラティスインストラクターとして、オンラインレッスンも開催するようになりました」
ベストボディ・ジャパンへ挑戦し、3年目にして念願のグランプリを獲得した岩崎さん。
「自分でも宅トレ動画を投稿していたところ、SNSで頻繁にベストボディ・ジャパンの大会にまつわる投稿を目にする機会が多くなりました。年齢関係なくキラキラと輝いている選手さんたちの姿を見て『私もチャレンジしてみたい!』と思い、挑戦を決意!初戦までの道のりとしてビキニ姿をSNSへ投稿したところ、『お尻がない、痩せすぎておばあちゃんみたい』と言われましたが『絶対に変わってみせる!美ボディになってやる!』と逆にやる気につながりました。それからは食事量を増やし、チューブやダンベルでお尻をメインに鍛えたところ、2024年の仙台大会でグランプリを頂くことができうれしかったです。闘病中の母にグランプリのサッシュを見せてあげることができました」
SNSの宅トレ動画をきっかけに筋トレにドハマりし、ピラティスのインストラクターの資格を取得した岩崎さんは、身体の内外が整い、色々なことへ挑戦する精神を培った。
ボディコンテストに挑戦したことで『痩せすぎ』というコンプレックスにも向き合い、自身にとって苦しい食事量の増加も『美ボディになってやる!』という精神で克服し、念願のグランプリを獲得した岩崎さん。素晴らしい結果を出した岩崎さんの初めの一歩が『3~5分のスキマ運動を毎日続けて習慣化した』ことだったことは、多くの方の希望となるだろう。
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取材:山口夏織 写真提供:岩崎夏美
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。
-ベストボディ選手, コンテスト
-BBJ, ベストボディジャパン