ベストボディ選手 コンテスト

日本一に輝いたスタイル抜群の59歳 「80歳になっても銀座・数寄屋橋交差点を風を切りながら美しく歩きたい」

ボディコンテストを運営する、ベストボディ・ジャパン協会の公認講師として活躍している平敷里美(へしき・さとみ/59)さんは、自身もボディコンテストに出場している現役の選手だ。公認講師として東京・福岡・沖縄を拠点に日々忙しく飛び回る中でもボディメイクの時間を欠かさない平敷さんに、歳を重ねてもなお美を追求するマインドや維持の秘訣についてお話を伺った。

【写真】「59歳に見えない!」平敷里美さんのくびれたスリムボディ

50歳からの挑戦 健康美コンテスト日本代表にまで成長

「50歳を目前に、ダイエット目的でトレーニングを始めた」と話す、平敷さんのトレーニング歴は約10年だ。

「週に2~5回、1時間程度、パーソナルトレーニングに通っています。筋トレ歴は長いので、もちろん一人でやろうと思えばできると思うのですが……。年齢的にも無理はしたくないので、フォームチェックやトレーニングの補助をトレーナーさんにお願いしています。おかげさまで、今のところケガなどはしていません。維持だけだと衰退していくので、適度に負荷を増減しながら続けています。他の運動は、ジムで30分ほど有酸素にバイクを漕いだり、お家で朝にウォーキングしたり。運動はもともと得意ではなかったので、続けられる環境を整えられたのが良かったのだと思います」

トレーニング前は肥満体型だったという平敷さんは、2年間で20kgの減量に成功した。

「ダイエット成功をきっかけに、2018年からベストボディ・ジャパンの大会へ出場しています。昨年は日本グランプリを獲得し、2025年の日本代表選手に選抜されました。今ではベストボディ・ジャパン公認講師として、生徒を指導する立場になっています。私が普段から体重管理で気を付けていることの一つは、『夜に変なものは食べないようにすること』です。いつもの食事に慣れているので、ドカ食いしたいと思うこともありませんが、なにか美味しいものを食べたいときは友人たちとおしゃべりをしながら、ゆっくりと食事を楽しんでいます。普段の食事は、朝はご飯、魚、納豆、野菜。昼はご飯、魚、卵、野菜。夜は、18時までに食事ができる場合は、納豆や魚などの固形のタンパク質を摂っています」

「還暦が間近に迫りつつある年頃になり、人生の終末が見えてくるようになった」と話す平敷さんは、人生を豊かにするパーツの一つにボディメイクを選んだ。

「私は今、『人生をより豊かにする』をテーマに生きています。最後の瞬間に『なかなか、良い人生だったんじゃないかな。あぁ、この人生で良かった』と思えるような、自分でそう評価できる人生を歩んでいきたい。私が有意義に楽しく、元気に長生きするために必要なパーツの一つとして、ボディメイクやボディコンテストへの出場、公認講師として生徒に自身で学んだことを伝えることなどがあります。これからの時間を、どのように使うのかを選択するのは、自分自身。一度きりの人生に悔いが残らないよう、自分の判断に責任を持てる生き方がしたいですね」

平敷さんが、コンテストでグランプリを目指す生徒に伝えているのは『ボディメイクとステージングは一生モノ』ということ。

「ウォーキング一つとっても、ステージで歩く数分間のためだけに頑張っていても、あまり楽しくありません。ウォーキングは立てなくなるその日まで、生涯を通して関わりのあるものです。そう考えると、私は『美しく歩く』ことが楽しくなりました。楽しくなると、どんどん上達していったのです。私は何歳になってもヒールを履き続けたい。80歳になっても人々が行き交う数寄屋橋交差点の中を、肩で風を切りながら颯爽と歩いていたい。そのために必要な努力を、惜しみたくはないのです」

平敷里美さん

ボディメイクを、ボディコンテストに出ている限られた期間ではなく『生涯を通して楽しむモノ』として捉えている平敷さん。何歳になっても前を見続け、努力を惜しまないその姿勢は、ボディコンテスト出場者だけでなく、これからフィットネスを始めようと考える人々の心に刺さるものがあるだろう。

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取材:山口夏織 写真提供:平敷里美

執筆者:山口夏織
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。

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