盛田理恵子(もりた・りえこ)さんは、フィットネス雑誌『Woman’s SHAPE』で読者モデルとして輝きながら、パーソナルトレーナーとして多くの女性の人生を変えている。
「体重が増えてきたのがきっかけで、トレーニングを始めました。最初はただ痩せたいだけでしたが、パーソナルトレーニングを受けるうちに筋肉の動きや栄養の奥深さにハマり、自分でも勉強をするようになりました」
学生時代はバレーボールに打ち込み、補強でのトレーニングも経験したが、当時は「体力づくりのためにがむしゃらに根性でやるもの」。ボディメイクのためのトレーニングは、筋肉の名前すら知らない状態からの再スタートだった。それでも「知識ゼロの状態が逆に楽しかった」と振り返る。コロナ禍で「コロナ太り」が広がり、ジムから足が遠のく人が増えるなか、盛田さんは負けん気を発揮。週5~6日のウエイトトレーニングとグループレッスンを重ね、食事も1日4食で栄養管理を徹底した。白米や鶏胸肉などのポピュラーな食事管理のほか、独自のレシピも考案しクライアントにもシェアしている。
「マイプロテインの粉末オートミールとプロテインを混ぜ合わせたマグケーキが特におすすめです。味に癖がなく気持ちも満たされると、クライアントの方にも大人気です」
継続と学びで築く「美と健康」の習慣
盛田さんのボディメイクの信念は「イベントではなく継続する習慣であること」。食事管理を通じて、食材による身体の変化に敏感になった盛田さんは、摂取するものの重要性についてこう語る。
「普段節制した食事をすることで、イレギュラーなもの、たとえばお酒やパン、ピザを食べると浮腫や身体の重さに変化があることがすぐわかります。それが自発的な健康管理につながっています」
更年期や生理周期、出産など、女性のライフイベントに寄り添った指導も心がけている。
「一時的に痩せるのは簡単ですが、やめたら戻るような方法では意味がないと考えています。栄養素の知識を学び、自分で考えながら続ける力をつけることで、どんな環境になっても理想の身体を維持できます」
コンペティターとして大会に出場し続ける一方、クライアントには日常的な「美と健康」の意識を高め、自信と新しい一歩を踏み出すきっかけを提供したいと願っている。それは、盛田さんの常に学び続ける姿勢にも現れる。
「親子ほど年の離れた若い方にも素直に教えを乞うこと。自分の知らないことを教えてくれる環境に挑戦し続けたら、出会いも環境もどんどん良い方向に変わっていきました」
今年9月のビキニフィットネス出場を控え、仕事でも大きな転機が訪れそうだと語る盛田さん。
「知識の吸収という自己投資を続けて、クライアントの方々に還元したいです。目指したいと思ってもらえる自分でいたいですね」
取材:にしかわ花 写真提供:盛田理恵子
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。
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