「誰かに、感動や何かをするきっかけを与えたい」と話す、藤田アンナ(ふじた・あんな/22)さんは5月11日(日)、倉敷市民会館にて開催されたベストボディ・ジャパン主催の『モデル・ジャパン2025岡山大会』ガールズクラスで満点グランプリに輝いた。
ベストボディ・ジャパン協会が運営するボディコンテストのモデル・ジャパン(MJ)は、女性の場合ウエストにくびれのあるスリムな身体かつ、バランスのとれた肉体美と見た目の美しさが評価される大会だ。
キュッと上がったお尻とキュートな笑顔で会場を魅了した藤田さんに、ボディメイクを始めたきっかけや美ボディをつくる秘訣を伺った。
ボートレーサーの夢からパーソナルトレーナーへ!
藤田さんがトレーニングを始めたきっかけは、なんと『ボートレース』!
「父に連れて行ってもらった競艇で、女性レーサ―さんの姿を観て感動しました。男女平等に戦う女性レーサ―さんがとてもカッコ良くて、『私もこの舞台に立ちたい!』と思ったのです。そこでボートレーサー試験に挑戦しようと、体力作りのためにパーソナルトレーナーの元で筋トレを始めました。トレーニングを続けた結果、身体つきが変わってきて、ボディメイクに興味が出てきました」
自分の将来を見据え、ボディコンテストの大会に挑戦しようと決意した藤田さん。
「ボディメイクに興味をもっていたころ、母が『ボートレーサーのお仕事もいいけれど、パーソナルトレーナーにも向いてるんじゃない?』と、パーソナルトレーナーになる道を勧めてくれました。私がそもそもボートレーサーになりたかったのは、私がボートレーサーさんの姿を見て感動したように、『誰かに、感動や何かをするきっかけ』を与えられる仕事がしたいという思いからです。私の将来ありたい姿と、パーソナルトレーナーの仕事は一致している!ボートレーサーを目指していたときには感じたことがなかった、自分の中の直感を感じ、パーソナルトレーナーを目指すことに決めました。今後、ボディコンテストに出場されるお客様のサポートをすることにもなるでしょう。その際、私が実際に減量や大会の出場を経験していれば、お客様のお役に立つことができます。そこで、ボディコンテストの舞台に挑戦しようと思いました」
満点グランプリを獲得した藤田さんは「今までの努力を認めていただけたような気がして、すごくうれしかったです」と目を輝かせる。
「自分の身体を仕上げて、評価していただくことは初めてでしたから、緊張しました。予選と決勝を合わせて、『この数分を、悔いのない最高のステージにする!』と決めて、減量とポージング練習を重ねてきたので、自信をもって挑むことができました。ステージ上での時間は一瞬でしたが、全力で楽しんで私の色を魅せることができたと思います。満点グランプリを目標にしていたので、達成できてとてもうれしいです!それは私1人の力だけではなく、食事の面やメンタル面でサポートし続けてくれた母や減量とトレーニング指導をしてくれたトレーナーの方々、そしてそれを受け入れて応援し続けてくれた周りの方達がいてくれたからこそだと強く感じています!」
これまでの自分の経験や失敗を、同じ悩みを持つ女性に伝えたい
くびれたウエストのラインが美しい藤田さんの自慢は、丸く仕上がったお尻だ。
「トレーニングは週に3~4回、1時間くらい行っています。部位分けは、背中、脚(お尻メイン)、脚、肩と胸です。モデル・ジャパン部門の審査基準にある『ウエストがくびれている細い身体』をつくる上で、背中の広がりとお尻の丸みは重要です。背中とお尻を大きくすることで、よりくびれて見えるようにお腹周りだけでなく、バランスを見ながらトレーニングすることを意識していました。よく褒められるお尻を鍛えた、お気に入りの種目はルーマニアンデッドリフトです。膝の角度でお尻に効かせたり、裏ももに効かせたりできます。お尻と裏ももの境目をはっきりさせることができるので、ヒップアップに欠かせない種目です」
藤田さんは、過度なダイエットで失敗した経験があるという。
「自己流で『食べないダイエット』や『オートミールを主食』とするような、過度なダイエットを経験しました。体重は減りましたが、体調も悪く見た目も貧相。私の理想とする『女性らしい身体』とは、程遠かったです。失敗を重ね、食事のことについて何も知識がない状態だったと気づきました。正しい食事の知識を付けるため、ダイエット検定(日本ダイエット健康協会)に挑戦し、1級と2級に合格!今回は正しい減量方法を学ぶため、トレーナーさんに食事を見てもらいながら減量しました。自分に合ったやり方を、これからも模索していきます」
モデル・ジャパン大会出場を経て、しっかり食べながら筋肉量を保持して痩せることの大切さやトレーニングの楽しさを学んだという藤田さん。「グランプリ」という称号以上に、得られたものが多い経験となったようだ。
「ここで得た知識を活かし、自分の今後のボディメイクはもちろん、理想の身体へ導けるパーソナルトレーナーになりたい」と話す藤田さんからは、ものごとの本質を見抜く力や、失敗から学ぼうとする姿勢の大切さを気付かせられる。
取材:山口夏織 撮影:岡 暁
執筆者:山口夏織
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。
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