ベストボディ選手 コンテスト

身長175cm「ダイナミックボディ」で満点グランプリ 「『身長の無駄使い』と言われないよう、もっと磨きをかけたい」

「背が高いことから、よく『スポーツやってた?』って聞かれるんですけど、逆なんです」

【写真】原ゆかりさんの引き締まったウエストに長い脚

そう答えるのは身長175cmのダイナミックな引き締まった筋肉美で、『ベストボディジャパン2025岐阜大会』ミス・ベストボディ部門ウーマンズクラス(40〜49歳)で満点グランプリに輝いた、原ゆかりさん(はら・ゆかり/41)さん。インタビューで、意外な過去とユニークなフィットネスへの取り組みを明かしてくれた。

「スポーツ禁止」の過去からフィットネスへの目覚め

原さんは、父親190cm、母親170cmの家系で育ち、「身長が伸びすぎないように」と、なんと子どものころはスポーツを一切禁止されていたという。

「運動とは無縁の生活でしたが、それでも中学2年生で172cmありました。当時は特に問題はなかったんですが、30代に入ってから代謝の低下により体重が増え始めたことをきっかけに、初めて運動をしました。筋トレ、キックボクシング、ロードバイクと色々な運動の楽しさに目覚めました」

在宅勤務で10kg増からの逆転!「趣味と食事で楽しくダイエット」

原さんは2020年にも同大会に出場したことがあるが、「しっくりこなかった」と一度は離れている。しかしその後、2年前にフルリモートの在宅勤務に転職したことが、大会を思い出すきっかけとなる。

「1日2回Uber Eatsを頼む生活を送っていたら、気づいたら10kg太ってしまいました。なんとかしないとと考えるうちに、コンテストに出場したときはダイエットが捗ったことを思い出したんです」

ふたたび痩せた自分を取り戻すため、再挑戦を決意。在宅勤務のペースにも慣れてきたことから、毎日ジムに通い、パーソナルトレーナーの指導も受けながら、トレーニングや岩盤浴スタジオでのヨガに勤しんだ。趣味のロードバイクもフル活用。旅行先にも持ち運んで1日70kmを走った。食事管理は、とてもシンプルなルールで取り組んだ。

「カロリーやPFCバランスの計算はストレスになるので一切せず、糖質は1食40g、脂質の低い赤身肉・白身魚や、野菜はどれだけ食べてもOK、というルールだけ決めていました。おやつにはサツマイモをどこにでも持ち歩いていました。蒸籠で蒸した料理やスパイスだけの低脂質カレーが美味しくて続けられました」

原ゆかりさん

こうした努力の末、満点グランプリを獲得。「ダイエットという目標は達成できたので、次は『身長の無駄使い』と言われないよう、もっとポージングやウォーキングを磨きたい」と次戦への意気込みを語ってくれた。だが、最もうれしかったのは好成績や身体の変化ではなく、別の収穫だという。

「大会への出場を通じて、友達がたくさんできました。大人になってから同じ目標を共有できる仲間って、本当に宝物だと思います」

原さんのストーリーは、運動を通じて心身ともに充実した生活を送るという、フィットネスの原点を思い起こさせてくれた。

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取材:にしかわ花 撮影:上村倫代

執筆者:にしかわ花
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』寄稿。広告・コピーライティング・SNS運用。ジュラシックアカデミーでボディメイクに奮闘している。

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