5月25日、所沢市民会館ミューズで行われた『ベストボディ・ジャパン2025さいたま大会』。ウーマンズクラス(40〜49歳)では、乃亜(のあ)さんがグランプリに輝いた。
4月に開催された近畿大会に続いてこのさいたま大会でまたも優勝を果たした乃亜さんだが、実は今回、出場すら危ぶまれるトラブルに見舞われていたと言う。
「大会1週間前にひどい風邪をひいてしまって、当日までに体重が約2kgも落ちてしまいました。体幹にうまく力が入らないような感覚が続き、脂肪とともに筋肉も削れてしまったように感じ、当日もふらつきが残るなか、これまで培ってきた筋肉と気力だけで乗り切ったような状況でした」
競技人生で初めて「ステージに立てるのか……」と本気で悩み、それでも「どんな状況でも自分で決めたステージに立つ」という意思の力を振り絞り出場したステージで優勝を掴んだことは、自信を深めるとともに、いつもとは違う達成感をももたらしてくれた、と振り返る。
「この状況でのグランプリに驚くと同時に“もっと仕上げられたはず”という悔しさもあります。そもそも体調を崩したこと自体が身体のコンディション管理という点での大きなミス。大会当日にベストコンディションであることの重要性を痛感するとともに、この教訓を今後に生かしていけなければと強く感じています」
現在セクシータレントとしても活躍している乃亜さん。
「もともとは人前で脱ぐ仕事をしていても“見せるために磨く”という感覚を持っていなかったのですが、ファンサイトでのグラビア発信をきっかけに初めて自分の身体と向き合い、『誰かのためではなく、自分のために整えたい』と思ったことからボディメイクを開始したのが、2023年のこと。以降、2024年には大会初出場ながら地区大会でグランプリを獲得、さらに日本大会でも5位入賞を果たした。
「今年はさらなる飛躍を目指したい。これまで日本大会での優勝が目標でしたが、ベストボディ・ユニバースの設立を知った今、プロ選手になるという夢ができました。身体ではもちろんのこと、それだけでなく生き方でも魅せることができる、そんな存在になっていけたらと」
目標は高く、現状に満足せずさらなる高みを日々目指し続けている。
「ボディメイクの面では、ヒップの立体感をより高めていきたい、と思っています。“女性らしさを保ちつつ芯のあるフォルム”が理想。ボディメイクの成果を発信しているファンサイトの更新もトレーニングのモチベーション維持に役立ってくれています。私の人生のモットーは“やりたいことを、やりたいように。たのしいことを、たのしく”。ボディメイクへの取り組みもそのひとつです。これからも自分の心と身体の両方を丁寧に扱っていきたいと思っています」
取材:大塚真奈美 撮影:舟橋賢
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