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還暦越えでも美しさ溢れるボディは作れる!2度の肉離れを経験し、筋肉の重要性に気づく【筋トレ】

「有酸素プログラムで2回肉離れを経験したことがあって。これは筋力をつけないといけない、と思ったのが始まりです」

そう話すみきさん(61)は、17〜18年ほど前から通っていた総合フィットネスクラブ・ティップネスで筋力トレーニングと出合った。主に有酸素プログラムを続けていたが、2度の肉離れを経験したことで、筋肉にも目を向けるようになったそうだ。

【写真】還暦を過ぎても美しさが溢れる、みきさんのビキニスタイル

トレーニングの第一歩は、重りなしのバーベルから

「身体を守るために筋肉の必要性を感じました。当時、私には筋力がなくて悩んでいたのですが、筋トレプログラムに参加していた仲間や先生から『重りをつけなくてもいいから、とにかく持久力をつけたらいい』と背中を押され、スタートしたんです」

「やるなら、ちゃんと教わった方がいい」と、最初はパーソナルトレーナーの指導を受けながら取り組んだ。現在はトレーナーをつけず、スクワットやデッドリフト、アームカールなどフリーウエイトを中心とした45分間の筋力トレーニングプログラムに週2回参加し、励んでいる。

6月29日に開催された、ベストボディ・ジャパン主催の『モデル・ジャパン2025兵庫・神戸大会』では、プラチナクラス(60歳以上)に出場し、準グランプリを獲得。出場のきっかけは、以前お世話になったパーソナルトレーナーから「女性が参加しやすい初心者向けのボディコンテストがある」と紹介されたことだった。

「トレーニングに励むなら、目標を持った方がいいと思い参加を決めました。子どものころは発表会のような目標がありましたが、大人になるとそういった機会が減ります。コンテストはモチベーションになりますね」と、みきさんは語る。

筋トレを始めたことで、日常生活が楽になる

50代・60代の人が筋トレを始めるためのアドバイスを尋ねると、「重い重りを持つ必要はありません」とみきさん。軽いものからでいいので、まずは始めることが大切だそう。「何歳からでも挑戦できますし、続けることで日常生活が本当に楽になります」と、自身の実体験を通じて話してくれた。

みきさんは、トレーニングを始めてから息切れしにくくなった、重い荷物が楽に持てる、周りから姿勢が良くなったと言われるようになった、などの変化を実感しているという。

「ムキムキになるわけではなく、毎日を楽に過ごせる身体になったと実感しています。会社の事務所の4階まで階段で上がっても苦にならないですし、荷物の持ち方も変わって腰を痛めることがなくなりました。些細な変化ですが、筋トレプログラムの効果を強く感じています」

みきさんが目指すのは、最後まで自分の足で歩ける身体でいること。「筋トレプログラムを通じて自分の身体をケアし、健康で若くあり続けたい」。そう話す姿からは、 “自分のために筋トレする良さ”が感じられた。

みきさん

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取材・文:小笠拡子 大会写真:岡 暁

小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。IRONMAN・月刊ボディビルディング・Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉は見る専門で、毎月コツコツ筋肉鑑賞貯金をしている。

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