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56歳・スレンダーボディでグランプリ 嫁姑で一緒に日本大会へ【筋トレ】

8月10日(日)、横須賀市文化会館で行われたベストボディ・ジャパン主催の『モデルジャパン神奈川・横浜大会』。クイーンクラスでグランプリに輝いたのが、松戸七重(まつど・ななえ/56)さん。2023年から筋トレを始め、昨年の同大会でも優勝、さらに日本大会で4位という結果を残した松戸さんに話を聞いた。

【写真】松戸七重さんのスレンダーボディ

松戸七重さん

「昨年はしっかりとトレーニングに励み、充実感のなかでシーズンを終えることができたのですが、日本大会の直後、胸に正体不明のしこりが見つかりまして。乳がんの疑いがあり、約4カ月間の複数回におよぶ検査の結果、悪性のものではないが、今後半年に一度の検査と経過観察が必要だと。発見して以来、診断を得た後にも残る3cmほどのしこりへの不安は今もなお強くあります」

検査期間は精神的にも物理的にもトレーニングを行うこと、ましてや集中するということが難しかった。またそれに続くように、長年介護を続けてきた実父の容体が急激に悪化。懸命の看護、介護も虚しく6月に帰らぬ人となってしまった。

「介護、看護、看取り、そして葬儀に弔問対応と、四十九日の法要を終えた7月末ごろまではまたも心身ともに大変な時期を迎えることとなってしまいました。定期的・計画的にトレーニングを行うのも難しく、ジムに行けるのは、なんとか身体の空く夜中や明け方、という日々が続きました」

そんな過酷な状況のなか大会への出場を決めた理由は、筋トレのパートナーである息子の妻・那奈さんの存在にあった。

「さいたま大会(5/30開催)で、那奈が優勝して日本大会の出場権を得ました。去年も嫁姑で一緒に日本大会を目指したのですが、今年こそ日本大会での上位入賞を誓うと言う彼女を応援したくて、私も伴走とできる限りのサポートをすると決めました」

準備期間は2カ月ほど。

「限られた時間で注力したのは、ステージング。週1ペースで公式レッスンに通い、ポージング、ウォーキングなどステージでの動きを思い出し、そしてさらに進化させられればと。見る人を圧倒するステージを目標に、考え、動き、身体に覚えさせるという地道な作業の繰り返しに没頭しました」

またトレーニングでの重点ポイントのひとつは「歳を重ねるほど下がりやすくなるお尻の引き上げ」だと言う。

「腿にゴムバンドを巻いて行うバーベルスクワットは一度に多数の筋肉をしっかりと鍛えることができるので、必ず取り入れています」

「前に進もう」と出場を決めた横浜大会で優勝、日本大会への出場権を獲得したことでいま、「もっと前へ」という気持ちがより高まっている。

「今年前半は本当にいろいろありましたが、ここを節目に今後は筋トレと大会準備に時間を使っていきたい。日本大会には心身ともにベストコンディションで出場できるよう、しっかりと調整していきます。順位の目標は、去年の4位より1つ上の3位。一歩一歩着実にステップアップしていけたらと思っています!」

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取材:大塚真奈美 撮影:舟橋賢

執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。

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