8月24日、大阪国際交流センターで『ベストボディ・ジャパン2025大阪大会』が開催された。プラチナクラス(60歳~年齢無制限)では、加藤美樹(かとう・みき/60)さんがグランプリに輝いた。
骨折を機に遺伝子分析で体質を知る
加藤さんは毎朝5時半に起きてお白湯を飲み、徒歩5分のジムに行って筋トレと有酸素運動をするのが日課だ。最近は娘さんも早起きして一緒にジムに行くようになり、おしゃべりをしながら有酸素運動をすることで、以前よりも仲が良くなったそうだ。筋トレは重量を追わず、無理をしないようにしている。
「実は4月に、腰の骨を折ったんです。床から引くデッドリフトをやった後、腰の違和感が取れないな、と思っていたら圧迫骨折していました。年齢とともに骨はもろくなると言いますが、骨粗しょう症気味だったようです」
加藤さんは骨折したことで「自分の体質はどうなっているのだろう」、と遺伝子検査を受けた。
「私はタンパク質を摂取しても上手に身体に取り込めない体質だそうで、サプリやプロテインの摂取を増やすのが大事なのかなと思いました。食べる順番も先に野菜からではなく、タンパク質から食べるのが良いそうです。25年以上トレーニングしてきて、自分のことを筋肉が付きやすいと思っていたのに、筋肉が付きにくいという結果でびっくりしました。口の中の組織を取って送るという簡単な検査で、全部信じているわけではないですが、おもしろかったです」
骨折で4月の開幕戦には出場できなかったが、今後の身体づくりについて考える機会になったようだ。
「『いくつになっても筋肉は付きます』と自分でも言っているけれど、私自身は年齢が上がって筋肉が付きにくくなってきたと感じています。これから代謝が落ちてくると太るリスクがあることも客観的に知ることができました」
「健康美を競う大会に取り組むことで、より深く自分を知り、大切にすることを考えるようになりました」、加藤さんは言う。
「美しく前向きなエネルギーに満ちた方たちとともに切磋琢磨できることは本当に幸せです。今年の目標は日本大会でしっかり結果を出すことです」
取材:あまのともこ 撮影:岡 暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。