8月24日、大阪国際交流センターで『ベストボディ・ジャパン2025大阪大会』が開催され、ウーマンズクラス(40歳~49歳)では、橋本由起(はしもと・ゆき/41)さんがグランプリに輝いた。昨年の日本大会で3位の成績を収めている橋本さんは、精力的に国内大会に出場しており、今シーズン5回目のグランプリ受賞となった。
遅延型食物アレルギー検査を参考に身体づくり
2年ほど前、同じベストボディ選手が検査をしていたことで『遅延型食物アレルギー検査』を知った橋本さん。食物を摂取してすぐに症状が出る即時型のアレルギー検査とは違い、遅延型は特定の食物の過剰摂取による腸内環境の乱れを知ることができる自由診療の検査だ。
「IgE値を調べる即時型のアレルギー検査ではないので保険適用外ですが、血液検査で219項目のフードアレルギー(IgG値)を調べることができます。美容クリニックで受け、海外に送って検査結果を待つので3週間ほどかかりました」
橋本さんの結果は、卵白、牛乳のIgG値が高いという検査結果だった。
「遅延型のフードアレルギーは、すぐに症状が出るわけではなく、自覚症状がない場合もあるので、絶対に食べてはいけないということはありません。卵白も必要な栄養なので普段は過剰摂取にならないよう気を付ける程度で普通に食しており、減量開始の3週間前あたりから完全排除するようにしました」
排除することで体調にも変化を感じたそうだ。
「以前は大会1週間を切ると、たまにお腹が張ったりして体重は落ちているのにお腹につっぱったようなハリを感じることがありました。おそらく卵白をたくさん摂取していたからだと思います。大会前に排除することでお腹が張ることがなくなりました」
「やはり自分の身体をよく知っておくことは大切だなと思いました」、橋本さんは言う。
「過剰に摂取しないことを心がけることで気持ちも身体も楽になり、因果関係はわかりませんが原因不明の頭痛もかなり減りました。遅延型フードアレルギーの検査は、受けなくてもいい検査ではあると思いますが、受けてみて自分自身を知ることで、何かの良くなるきっかけになることもあると思います」
なんとなく体調がすぐれない、慢性的な下痢、便秘なども遅延型のアレルギーが原因の可能性もある。自分自身を知ることは身体づくりに大切。そのきっかけになるかもしれない。
取材:あまのともこ 撮影:岡暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。