9月6日(土)神戸芸術センターにて、ベストボディ・ジャパン主催の『モデルジャパン西日本大会』が開催され、くびれたウエストとバランスの取れた身体を競い合う本大会のウーマンズクラス(40歳〜49歳)で見事にグランプリの栄冠を勝ち取ったのは、庄司祐子(しょうじ・ゆうこ/41)さんだ。
地元神戸での挑戦とイメージチェンジの工夫
庄司さんはかつてグラビアアイドルとして活躍しており、その後はヨガスタジオである株式会社ポジティブスターヨガを16年にわたり経営をしている。さらに母親業もこなす忙しい日々の中で挑んだ今回のモデルジャパン。庄司さんの強みは、限られた時間の中で積み上げてきた朝活トレーニングと、食事のオンオフの切り替えにある。
「今回は私の生まれ育った街、神戸が会場だったので、地元愛が強くて出場を決めました!友だちも応援に来てくれて、すごく楽しいステージになりました」
過去は原色や明るいカラーを選んでいた水着を、今回は初めてブラックに。さらにヘアスタイルもおでこを出した巻き下ろしにチェンジした。
「審査員の方から『今までで一番いい!』と褒めていただけたんです」
衣装や見せ方への工夫が、結果へと直結した瞬間だったという。ヨガスタジオの経営、母との同居による子育てサポート……そんな環境を最大限に生かしながら、トレーニング時間を確保してきた。
「朝早く起きて有酸素をして、子どもたちが寝ている間に筋トレをしています」
特に印象的なのは、空腹時に行う朝の有酸素運動だ。
「毎日続けると2週間後には身体がスッキリして、激的に変化します!」
短期間での変化を実感できたことは、大きなモチベーションにもなったようだ。日常の食事は、朝はプロテインで昼は野菜と鶏肉入りのサラダ、夜は外食なら和食や焼き鳥屋を選択するという。さらに、美容を意識した食材選びも欠かさない。
「アボカドが大好きで、よくサラダにトッピングしています。減量すると肌が乾燥したりシワが増えるんですが、アボカドは肌に良くて乾燥を防げるんです」
食事制限を美容につながる栄養補給に変える発想は、減量という過酷さではなく自分磨きとしてのモチベーションになるだろう。
「食事の量は結構多いのですが、たくさん食べても体型を維持できるのは筋肉量のおかげだと感じています。また、ヨガインストラクターは女性のお客様に『先生みたいなスタイルになりたい!』と思っていただける存在であることが大切。コンテストで結果を出せば、生徒さんもやる気になれるし、説得力も増すと思います。私自身も、10年後も『全然、変わらないね』と周りの方々から言ってもらえるように、ボディメイクもヨガもずっと継続していきます」
ヨガとボディコンテストは、互いを高め合う相性の良い関係だと庄司さんは語る。
「今後はベストボディ・ジャパンで日本一を獲りたいです。そしていつかは審査員もやってみたいですね!」
ヨガスタジオの代表取締役として16年間スタジオを運営してきた経験と、日々の地道な努力が融合し、庄司さんはさらに美しさに磨きをかけて成長を続けている。
取材・文:柳瀬康宏 撮影:岡暁
執筆者:柳瀬康宏
『IRONMAN』『月刊ボディビルディング』『FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格:NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動。2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに挑戦中。
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