ベストボディ選手 コンテスト

42歳・エステティシャン兼トレーナーがくびれ&ヒップラインで魅せ、堂々のグランプリ!そのボディラインを作った中身とは【筋トレ】

「なんでママは大会に出ないの?」

子どもからの純粋な問いかけに背中を押され、田中由加里(たなか・ゆかり/42)さんはボディコンテスト出場の道を歩み始めた。今年で競技歴5年目となる田中さんは、エステティシャンそしてパーソナルトレーナーとして活動をしながらボディメイクに励み、9月28日(日)に高知県で開催された『ベストボディ・ジャパン高知龍馬大会』のウーマンズクラス(40〜49歳)でグランプリを飾った。

【写真】くびれとヒップラインが美しい、田中由加里さんのメリハリボディ

田中由加里さん

ウエストのくびれ作りはロウイング種目で

「主人が私より前にベストボディの大会に出ていたんです。子どもと応援に行っていて、私も自然と出場してみたいと思うようになりました。でも、まだ子どもが小さいうちは出場するものじゃない……と勝手に思って我慢していたんです」

そういった折に、子どもから「なんで出ないの?」と聞かれたことで、一歩が踏み出せたそうだ。子どもが小学校に入学し、慣れ始めたころから本格的にトレーニングを開始。最初のうちは夫と一緒にトレーニングを行っていたが、男女でメニューが異なるため、現在はそれぞれの時間帯・内容で取り組んでいる。

現在特に力を入れているのは、ウエストのくびれを引き出すためのロウイング系やお尻の下部を作るトレーニング。シーテッドロウを中心に、デッドリフトやヒップリフト、自重のヒンジ動作やスミスマシン、バンドトレーニングなども組み合わせている。

「シーテッドロウは私にとって欠かせない種目です。時間があるときは片手ずつで引いて、細かく調整しながら行っていて。基本は20〜25kgで3〜4セット、1セットあたり14〜15回を丁寧に行います」

大会前になると重量を落として回数をこなすようにしているそうで、「最後のセットは15kgぐらいにし、数は数えずに『疲れてフォームが崩れ出したな』と思うところまで追い込みます」と、教えてくれた。

ボディメイクで一番苦労したのは胸トレ

田中さんの美ボディラインを作る上で最も苦労したのは、意外にも胸トレ。大会で1位を目指す上で「厚みが必要」と感じ、スミスマシンのインクラインベンチプレスを中心に胸の厚みづくりに励んできた。その努力と得た結果が、舞台での存在感を支えている。

「大会後にいただける厳しめのフィードバックがやる気にもつながりますし、大会に挑戦させていただける環境に感謝しています」と田中さん。今後は「日本大会でのグランプリ、そしてプロになること」を目標に掲げている。

子どもの一言がきっかけで、ボディメイクの道を歩み出した田中さんの姿は、年齢や立場にとらわれず、自分らしい挑戦を重ねることの尊さを教えてくれる。

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取材・文:小笠拡子 大会写真:山口夏織

小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。IRONMAN・月刊ボディビルディング・Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉観戦が大好きなので、毎月コツコツ大会鑑賞の貯金をしている。

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