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勤務先倒産にも負けず仕事とコンテスト挑戦を続ける61歳「日本大会2連覇をめざします」【筋トレ】

ベストボディ・ジャパン主催『モデルジャパン2024日本大会』プラチナクラスでグランプリに輝いた仁ノ岡紀代美(にのおか・きよみ/61)さんが、逆境にもくじけず日本大会2連覇を目指して邁進している。

【写真】61歳・仁ノ岡紀代美さんのスレンダーボディ

仁ノ岡紀代美さん

母指CM関節症の手術から1年余り

指を酷使しすぎたことで母指CM関節症※を患った仁ノ岡さんは、昨年6月、利き手である左手親指の骨を切る手術をした。

※親指の付け根にある関節の軟骨のすり減りによって生じる疾患

「昨年の手術の際に入れたプレートを今年5月に取り出す手術をしました。プレートを取っても手は開かず、親指の内側の骨が出っ張っていて、手術後3カ月くらいはよかったのですが、9月に入り痛みが強くなり、規定ポーズをするにも痛みが出るので注射を打つか様子見の状態です。リハビリは続けていますが良くはならないようで、これ以上悪くならないように留める感じです」

勤め先の倒産

アクシデントは続く。

主な仕事は大手ヨガスタジオ「スタジオ・ヨギー」でのインストラクター業だったが、今年8月1日に倒産。まさに寝耳に水の出来事だった。

「メインでレッスンをしていたスタジオで、コロナ前は週12コマ入っていました。倒産前は週3コマでしたが、突然仕事がなくなり、もう一つの勤務先である航空会社でアテンドの仕事を増やせないか上司に相談しました」

元々北米系航空会社のグランドホステスだった仁ノ岡さんは、現在空港で欧州系航空会社のファーストクラスアテンドと、VIPアテンドの仕事もしている。これからは紅葉シーズン、冬はニセコなどに向かうインバウンドのお客様が増えるそうだ。

「メインで担当している航空会社のファーストクラスも毎日ほぼ満席です。私の仕事は、到着した飛行機に乗っておられるお客様をお迎えしたあと、長い通路を歩いて検疫所までお連れし、入国審査を段取りよく早く通っていただけるようにすることです。荷物が一番に出てくるのでピックアップして税関へ行きますが、ここはご一緒できないので、職員用の通路を通ってお待ちし、車寄せなどにご案内してお見送りします。逆のパターンで搭乗される飛行機までお連れすることもあります」

不規則な勤務の中でもジムでトレーニング

アテンドの仕事は夕方からのこともあるが、電車の始発前に、タクシーで空港に向かう日もあれば、深夜到着便でタクシーでしか帰宅できないこともあるなど、不規則な勤務だ。それでもトレーニングは習慣にしている仁ノ岡さん。

「空いた時間を見つけて週3回はジムに行くようにしています。ヒップアダクション、アブダクションなど、お尻のトレーニングをすることが多いです。空港は広くて歩く距離も長く、外国の大柄なお客様をアテンドするので私はほぼ早歩きなのですが、トレーニング後も自宅まで30分くらい早歩きで帰ります」

スタジオ・ヨギーはなくなったが、長年続けてきた仕事で信頼があったのだろう。仁ノ岡さんはインストラクター業を続けている。

「2011年から担当していたスタジオ・ヨギーの生徒様からのリクエストがあり、9月から『NINO's bodymake club』を立ち上げました」

日本大会2連覇を目指して

過去にも亡くなったご主人に守られているような、不思議体験があったが、8月に行われた広島大会でも不思議なことがあったそうだ。

「モデルジャパン広島大会ではグランプリをいただくことができました。広島は主人の地元で、お墓参りをしたあと大会に臨んだのですが、当日私の応援はいないはずなのに、『紀代美さーん、紀代美さーん』という女性の声が聞こえました。声の方を見ても姿は見えず、応援はゼッケン番号を呼ぶことが多いのに名前で呼ばれたのも不思議でした。11月の日本大会では舞台照明の仕事をしていた主人が最高の照明を照らしてくれることでしょう。2連覇を目指してがんばります」

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取材:あまのともこ 写真提供:仁ノ岡紀代美

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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