5月3日(日・祝)、ウェスタ川越文化芸術振興施設(埼玉県・川越)でベストボディ・ジャパン主催の『モデルジャパン2026さいたま大会』が開催された。クイーンクラス(50~59歳)では、加藤真弓(かとう・まゆみ/58)さんがグランプリを手にした。「成長が遅く、結果が出せるようになったのは昨年から」と笑う加藤さんが、諦めずに続けることの大切さを教えてくれた。

自分のことをよく知り、合ったものを取り入れることが重要
加藤さんは競技歴8年目のベテラン。自身を「遅咲き」と称するのは、目標にしていたモデルジャパン日本大会のクイーンクラスTOP10入りを昨年ようやく果たしたからだ。
現在は仕事、家事、家族との時間の合間を縫って、週に5回トレーニングジムに通う。鍛える部位は殿部、胸部、背部の3部位のみ。一度のトレーニングでその3部位を鍛え、腕や脚のトレーニングや有酸素運動は行っていない。
「もともと上半身が薄いんです。なので、有酸素運動をやり過ぎると上半身が削れてしまいます。昨年の『ベストボディ・ジャパンさいたま大会』では、結果的には入賞できましたが、そのコントロールがうまくできず、仕上がりのバランスが崩れてしまいました。なので、今回は全体のバランスを意識し、ポージングにも力を入れました」
失敗は挑戦した証拠だ。長くトレーニングを行い、試行錯誤しているからこそ、分かることもある。
「特にこの2~3年、『お酒を飲むと15分後くらいにむくみ始める』とか、『肉を食べるとお腹が張りやすくなる』といったように、身体の変化に敏感なってきました」
加藤さんは食べることが好きで、大会前を除き、割り切って食事を楽しむこともある。翌日はリカバリーのためにたくさん水を飲むが、無理な断食などは行わず、普段通りのトレーニングと食事を淡々と行う。競技は長期戦。続けていく中で、トータルでのバランスをとることが大切だと学んでいる。
「メディアやSNSで著名人が紹介しているからと言って、必ずしも自分に合うとは限りません。トレーニングは日々、実証実験の繰り返しです」
ステージで得られる多幸感が継続の原動力
すぐには結果を出せなかったが、長く競技を続けられたのには理由がある。加藤さんの仕事は、インテリアコーディネーター。華やかなイメージだが、実際には裏方の仕事だ。
「主役はあくまでもお客様。お客様の理想を形にし、満足していただける空間をつくることが仕事です。でも、ステージでは自分が主役になれます。いつもと違うヘアメイクをして、体型がごまかせない水着をまとう。すべてが非日常で、スポットライトを浴びて、キラキラ輝ける瞬間が好きなんです」
今大会では、インテリアコーディネーターとしてのセンスを生かし、着用するピアスも自作。これも大会に参加するからこその楽しみの一つだ。「買うよりも、お金も時間もかかってしまった」と笑うが、より輝くための手間は惜しまない。髪型は巻きおろしに初挑戦。「いまいちしっくりこなかった」が、それが分かったことも収穫だ。
「結果を残せずに別の大会に乗り換える人の気持ちもわかります。でも、結果を出すためには続けることと、研究して試すことが大切だと実感しています」
全国トップ10入りを目指し、地方大会に出場し続ける
「決勝で強い選手と同じステージに立てたことが良い刺激になった」と今大会を振り返った加藤さん。シーズン序盤で結果を残せたが、それにおごることなく、すでに次を見据えている。
「引き続き地方大会に参加し続けます。私の成長を見てほしいので、出し惜しみせず全力を出すつもりです。地方大会では、この2〜3年、グランプリを獲得できるようになっていますが、日本大会のTOP10入りは昨年が初。納得がいく結果が出せるように頑張ります!」
自分に合った方法を見つけることで、いつからでも成長できる。加藤さんは競技を通じて大切なことを教えてくれた。
執筆者:増田洋子
編集・ライター。インタビューが好きで医療、ITなどを中心にさまざまなジャンルで執筆中。現在は週に4日、ジムでのんびり運動をしている。東京都在住。
取材・文:増田洋子 撮影:舟橋賢
-ベストボディ選手, コンテスト
-BBJ, ベストボディジャパン










