5月24日、京都パルスプラザ・稲盛ホールで『ベストボディ・ジャパン2026京都大会』が開催された。ミス・ベストボディ部門プラチナクラス(60歳~年齢無制限)では、昨年日本大会3位の市原みどり(いちはら・みどり/73)さんがグランプリに輝いた。
【写真】73歳!? 市原みどりさんの姿勢の良さ&スレンダーな全身(ステージ写真5枚)
トライアスロンに熱中した40代
市原さんは38歳からトライアスロンを始めた。4年目からはロングタイプ(水泳3.8km、自転車180.2km、マラソン42.195km)に挑戦するようになり、40代になってハワイで行われるアイアンマン・トライアスロン世界選手権大会※に2度出場した。
※世界各地で行われるアイアンマン・トライアスロン大会に参加して資格を得た者のみが参加できる大会。年代によって出場枠が決まっている。
「過酷な競技なので毎日トレーニングが必要で、一日2種目練習していました。家事育児の合間にトレーニングして、家族のことを犠牲にしているような気持ちになることもありました。そんな状況で挑戦しているので棄権するわけにはいかず、『這ってでも帰るぞ』という思いでやっていましたので、2度とももちろん完走です。娘たちも子どものころはわからなかったかもしれませんが、40代になり親になった今なら私の生き方を理解してくれていると思います」
50歳でトライアスロンをやめた後は、健康のためにマウンテンバイクの大会に出場していたが、60代で2度の手術を受けることになる。
腰の手術後にトレーニング開始
「62歳で人工関節。股関節の軟骨がすり減り、ずっと痛みがありました。CTをかけると骨の粉が散らばっていて、歩行ができなくなり手術しました。4年後には、脊柱管狭窄症。背骨がずれて歩行困難になり、腰椎すべり症も併発して、ボルトで固定するしかないと言われて、手術しました」
腰の手術後、アンダーバストから骨盤までの石膏で作ったコルセットを半年間装着。それが外れたとき見た身体に衝撃を受けた。
「身体がムーミンみたいで、『私史上初めての醜態だわ』と思いました。腰の手術をしたので運動はできないと、一度はあきらめかけましたが、ずっとこの体型は嫌でした。その思いがますます強くなり、70歳で1回人生をリセットしなきゃと思って、69歳からパーソナルトレーニングに行くことにしました」
残っていた筋肉~パーソナルトレーニングを始めて
身長163cm、体重51kgだった身体は59kgまで増えていた。
「筋肉はなくなったと思っていましたが、筋トレを始めるとふくらはぎや二の腕にこぶができました。トライアスロンをやめてから20年経っているのに、筋肉が残っていたみたいです。まずはペラペラのお尻からトレーニングしました。ワイドスクワット、ヒップスラスト、ブルガリアンスクワット、ルーマニアンデッドリフトの4種目が一つの流れです。筋肉痛が残っているときは肩や背中をやっています。ヒップスラストは30kgからはじめて、今では65kg上がるようになりました」
市原さんは言う。
「『できない理由を年齢のせいにしない』、が私のモットーです。日本大会の切符が取れたので、あと半年で肩とウエストのくびれを作ろうと思っています」
二度の手術を経てもあきらめずに身体づくりしてのグランプリ。まだまだ進化する市原さんの姿は、あきらめないことの大切さを教えてくれる。
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取材:あまのともこ 撮影:岡暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。2021年~2025年JBBF登録選手。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。
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