5月24日、京都パルスプラザ・稲盛ホールで『ベストボディ・ジャパン2026京都大会』が開催された。ミス・モデルジャパン部門ウーマンズクラス(40歳~49歳)では、大川蘭(おおかわ・らん/46)さんがグランプリに輝いた。大川さんは初出場だったさいたま大会に続き、2大会連続でのグランプリとなった。
【写真】スリムでメリハリのある大川蘭さんのボディライン(ステージ写真5枚)
負荷をかけるトレーニングでメリハリボディを作る
大川さんは、4、6、8、11歳の母親でヨガのインストラクター。ご主人が通うパーソナルジムで体験レッスンを受け、昨年8月から自重以外の負荷をかけるトレーニングをするようになった。
「私はヨガインストラクターとしての仕事を通して、ボディラインも体幹もインナーマッスルもすでにある状態でした。でもアウターマッスルを育てるには自分の体重以外の負荷をかける必要があります。自重以外のトレーニングは初めてで不安があったのですが、やってみると自重よりもハマってしまいました。モデル部門はスリムでありながらも曲線美が必要です。ウエストは細く、お尻は丸みが必要なので、バンドウォークはもちろんのこと、ヒップスラストなどお尻を育てるためのメニューは必須です」
パーソナルジムでベストボディ・ジャパンへの出場を勧められたが、昨年出場はせず、仕事や家庭の環境を整えた上で、今年から挑戦した。
「ベストボディ・ジャパンには10年くらい前からあこがれがありました。高齢出産で多産でもボディはきれいに戻せることや、子育てによる人生経験で人間的成長も得られて、年を重ねれば重ねるほど奥行きのある人間になれること、何歳でも輝けることを証明したいと思いました」
子どものころから自己肯定感が低かった
今でこそハキハキと話して社交的な大川さんだが、子どものころは随分様子が違ったそうだ。
「子どものころは自分に自信がなくて意見も言えず、自分の居場所を居心地よくするために、無意識に人の顔色を見て意見を合わせていました。何かにつけ『どうせ自分なんてできるわけない』と思っていたのですが、成長するにつれて『がんばれば何とか上にいけるかも』という分野が出てきました。得意の英語を活かせる高校・大学に進学して、少しずつ『やればできる自分』を築き、JALのグランドスタッフになりました」
当時のJALグランドスタッフは約4000人の応募者の中から採用42人という難関。ハイレベルな大学に進学して華やかな環境にいた大川さんだったが、一方で『自信のない自分』の存在は心の中に取り残され、常に感じる生きづらさを取り繕うことで、逆に精神的な苦しさは増していった。そんな大川さんが変わるきっかけになったのがヨガだった。
「バレエを習っていたので、ヨガやダンスは得意でした。27歳でヨガのインストラクターになって、メンタルを自分で支えることができるようになりました。インストラクターとして評価されるようになり、『自分はこれで生きていこう、やっと私らしく生きることができる。自分で自分を認めてあげよう』と思いました」
大川さんは、ピラティス、エクササイズ、筋トレをヨガと融合させたヨガエクササイズで、ダイエットのプログラムが得意。都内のスタジオで行われる大川さんの特別プログラムは相場の倍のチケット代でも瞬時にソールドアウトになるほどの人気を博した。
4人の育児と隙間トレーニング
大川さんは34歳で結婚した。
「子どものころ近所の4人兄弟のおうちに遊びに行っていました。私は一人っ子だったので、4人兄弟がうらやましくて、子どもは4人欲しかったんです。主人も『大家族、いいじゃない』と賛成してくれて、35歳から42歳までに4人を授かりました」
「完全母乳で育て、産んで(体型を)戻して、産んで戻して、と毎回やってきました。産後は赤ちゃんが起きる前、4時に起きて有酸素運動のサーキットトレーニング、ボディラインを整えるためのヨガとピラティスを融合したオリジナルトレーニングに1時間半取り組みました。その時々のライフスタイルで時間はまちまちですが、今は隙間時間に2kgと5kgのダンベルで、お尻や腿の裏、ウエストを引き締めるトレーニングをしています」
いつでもトレーニングの復習ができるように、パーソナルジムにあるバランスクッションやバンドと同じものが自宅にもそろえてあるそうだ。
「トレーニングはママという肩書を取って、自分がやりたいことをやって幸せでいられるひとときです。身体はキツくても、大好きなトレーニングに取り組めば取り組むほど、逆にパワーをいただいています」、大川さんは言う。
「子どもたちは外ではおりこう。普通に集団生活を送って、お友達とも仲良く頑張っています。でも家ではわがままで、やりたい放題(笑)。子どもも子どもなりのストレスがあって、新学期になれば新しいクラスや先生の中でがんばっていることを泣くことで発散しているんだな、と理解しています。でも、人としての在り方が間違っている言動をしたときは主人も私も見逃さずに徹底的に向き合います。子育ては本当に思いどおりにならなくて、育児のエネルギー消耗はものすごいです」
エネルギー消耗が多い分、幸せも大きい。
「大家族なので出かけるのはなかなか大変。すぐ兄弟喧嘩するし、すぐ物の取り合いになります。特別出かけずにお庭でバーベキュー、お庭でプール遊びするだけでも十分幸せです。子どもたちも喜ぶし、安全ですから」
夫婦で子どもたちに全力で向き合いながら、トレーニングも手を抜かず『いつまでもきれいでいたい』という思いを実現している大川さんは、出産すると体型が崩れる、キレイを失うという固定観念を覆し、『やればできる』を証明する存在だ。
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取材:あまのともこ 写真提供:大川蘭
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。2021年~2025年JBBF登録選手。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。











