6月27日(土)、栃木県総合文化センターで開催された『ベストボディ・ジャパン2026栃木・宇都宮大会』。ベストボディ部門レディースクラス(30~39歳)で優勝を果たしたのは、美容師の中川恵理(なかがわ・えり/37)さんだ。今年4月の千葉大会でデビュー戦グランプリを飾り、今大会が3大会目。5月の埼玉大会では「細い」「ステージングが弱い」というフィードバックを受けたが、わずか2カ月でそれを改善してみせた。短期間で結果を変えた中川さんの取り組みが、ボディメイクに向き合うすべての人へのヒントになる。

「細い」「ステージングが弱い」
フィードバックを次にどう生かすか
埼玉大会は6人中3位だった。「グランプリを目指していたので、選ばれなかった時は本当に悔しかった」と中川さんは振り返る。そこで受けたフィードバックは2つ。下半身のボリュームに対して上半身が細すぎること、そしてステージングに力強さが足りないこと。さらに千葉大会と埼玉大会でヘアメイクのイメージがほとんど変わらなかった点も指摘された。
「このままだと日本大会も危うい、と本気で思ったんです」
そこから中川さんが取った行動はシンプルだった。「あらゆる方向から、短期間でどこまで作り上げられるか極めてみよう」と決め、できることをすべて試した。
遺伝子検査で自分を知る
まずトレーニング頻度を週2〜3回から週4〜5回に増やした。睡眠もしっかり確保し、食事の見直しに着手した。そのとき取り入れたのが遺伝子検査だ。口腔内の細胞を郵送し、自分の体質データを調べた。
結果は明快だった。筋肉がつきにくく、脂肪は下半身につきやすいタイプ。そして糖の代謝はいいが、脂質を取ると太りやすい体質だと分かった。
「自分が脂質で太るって知らなかったんです。だからこそ面白かったし、今後気をつけようって思えました」
この結果を受けて食事を変えた。揚げ物を一切やめ、脂質の少ない肉を選ぶようにした。一方でご飯は積極的に食べた。1食あたり約320g、1日2合程度。糖の代謝がいいという自分の体質を生かし、カロリーを1日2000kcalに設定して米でしっかり取る方針にシフトした。
「体重は1kgしか増えなかったのに、お尻の位置とか身体つきがかなり変わりました。自分でもびっくりするくらい」
同時に筋トレにも注力。ヒップアップに最も効果があったのはブルガリアンスクワットだ。「きつかったけど、お尻に効かせるために正しいフォームを意識して続けました」。エステにも2〜3日に1回のペースで通い、むくみを徹底的に排出した。ヘアメイクのイメージも刷新した。
むやみに食事を制限したり、闇雲にトレーニング量を増やしても限界がある。「自分を知ることが一番の近道」だと中川さんは言う。遺伝子検査のような手段を使って自分の体質を把握し、それに合った食事とトレーニングを組み立てることで、短期間でも身体は変わると中川さんは証明した。
結果が出ないとき、フィードバックをどう捉えるかが次につながるかどうかを分ける。落ち込んで終わるのか、具体的な改善に変えるのか。中川さんの経験は、フィードバックを行動に変える力が、ボディメイクだけでなく、あらゆる挑戦における成長の本質だということを示している。
取材・文:FITNESSLOVE編集部 撮影:夏目英明
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