2026年7月20日、神戸文化ホール・中ホールにて『ベストボディ・ジャパン2026兵庫・神戸大会』が開催された。ベストボディ部門レディースクラス(30歳~39歳)では、花岡智恵子(はなおか・ちえこ/34)さんが4位入賞した。
シングルマザーで6歳、4歳の息子、犬と暮らす、トリプルワーカーの花岡さんの一日は5時半から始まる。花岡さんはジムに行く時間とお金を節約するため、自宅でトレーニングしている。
「朝は洗濯などの家事をして、犬の散歩に行って、筋トレして、子どもたちを起こして、送り出してもう一度筋トレして仕事に行きます。朝ごはん代わりにバナナ、ブロッコリー、蒸しキャベツをフードプロセッサーでスムージー状にしてプロテインと一緒に飲んでいます」
午前中は薬剤師の仕事。午後からは幼稚園や学校帰りの息子さんたちを連れて、経営する運動教室へ行く。
「運動が苦手な子どもや、保護者が公園に毎日連れて行くことが難しくて体力が余っている子どもたち、1歳から小学3年生まで40人が来てくれています」
跳び箱ができなくても「難しいよね」、できたら「すごいやん」と声掛けして体力を使ってもらい、帰宅したらすぐ寝てしまうような楽しく運動できる教室。昨年2月から始めたが、これまでに辞めた子どもはほとんどいないそうだ。
「教室は18時に終わり、帰宅して犬の散歩、お夕飯、入浴、子どもの宿題を見ます。夜の隙間時間に、朝トレーニングした部位で足りなかったところをもうちょっとトレーニングします。23時には寝たいのですが、筋トレを始めると欲が出てついつい寝るのが24時になってしまうこともあります」
土曜は13時まで運動教室で働き、午後と日曜が休み。だが日曜には派遣で単発イベントの仕事を入れることもあるそうだ。その上でさらに大会に出場するには理由がある。
「2年前初出場した時、2カ月で6kg落としました。すると身体の調子が良くなり、毎日鏡を見るのが嫌だったのが鏡を見るのが楽しくなったし、産後諦めていた服は、産前の20代に着ていた服も似合うようになりました。続けていたらいいことあるんだ、これはやめられないなと思ったんです」
自宅での筋トレはダンベル、ケトルベル、バンドを使う。ダンベルは主に肩トレ、バンドは主にお尻と肩、10kgのケトルベルはお尻。ヒップリフトをするときはケトルベルと子どもをお腹に乗せてトレーニングしている。
「以前は子どもの抱っこがしんどくて、すぐ力尽きていたのがなくなりました。落ち込み気味だった性格も明るく戻ったし、体力も付き、父親役もしないといけないけれど、体力勝負は子どもに負けません」
今大会は望んでいた結果ではなかったが、花岡さんは前向きだ。
「今回トリプルワークもしながら、隙間時間にトレーニングもがんばって身体を作ったつもりでした。決勝が終わって悔しくて廊下で泣いてしまったのですが、この歳になって悔し涙を流せることが貴重でありがたいと思いました。また次の大会をめざして身体づくりしていきます」
シングルマザー、トリプルワーカーでも、「できない理由」ではなく「できる方法」を探し続ける花岡さん。その前向きな姿勢こそが、今回の結果以上に、多くの人へ勇気を届けるだろう。
取材:あまのともこ 撮影:岡暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。2021年~2025年JBBF登録選手。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。











