「実は私、ハイヒールが大好きで、20足くらい持っているんです。80歳になっても、タイトスカートとハイヒールで姿勢良く歩きたい。先日亡くなられた女優の岸惠子さんのイメージです。筋肉を付けて、高いヒールでウォーキングするベストボディ・ジャパンに挑戦するのは、自分の外見、内面共に高めることと、未来の自分の姿の目標のためです」
そう語るのは、8月23日、神戸芸術センター・芸術劇場で開催された『ベストボディ・ジャパン2026西日本大会』モデルジャパン部門プラチナクラス(60歳~年齢無制限)で準グランプリに輝いた、高木明子(たかぎ・あきこ/60)さん。

高木さんは元々太ってはいなかったが、スタイルアップしたいと2年前からパーソナルジムに通い始めた。
「フィットネス系インスタグラマーの動画を真似てトレーニングしてみましたがなかなか続かなくて、ダンベル、ヨガマット、開脚を補助するクッション、チューブ、縄跳び、道具ばかり増えてしまいました。自分で努力していても身体のラインづくりがうまくいかないのでプロに任せようと思いました」
パーソナルトレーニングは週1回50分。ジムでは何組か同時にパーソナルトレーニングしていて、和気あいあいとしていた。ラットプルダウン、アウターサイ、ダンベルブルガリアンスクワットなど、続けると3カ月くらいで身体が軽くなり、五十肩も改善して腕が回りやすくなったそうだ。
「大会の選手でもあるエステサロンのオーナーさんに大会への出場を何度も勧めていただきました。それで今年の5月に京都大会の見学に行きました。ステージのライトが一斉に点いた瞬間、選手の方々の凛とした美しい立ち姿に心を動かされました。60歳以上の選手の堂々としたステージングも、輝いて見え魅了されました。わたしも挑戦してみたい、あんなふうに輝いてみたいと思ったのが出場のきっかけです」
8月の大阪大会と西日本大会までの3カ月弱、さらに身体を仕上げて挑んだ。
「食事は普段からクリーンなものを心がけています。お料理にはサラダ油や白砂糖は使いません。大会に向けて特にたんぱく質を意識しました。鶏肉ササミ、ムネ肉をメインに、卵は1日1個から3個に増やしました。ご飯は酵素玄米や黒米と白米のミックスにしています。パンや甘いもの好きなので制限が辛かったです。我慢できないときは、大豆粉やハトムギ粉で作ったグルテンフリーのパンケーキやお豆腐でスイーツを作っていました」
「ダイエットという言葉は身近でしたが、ボディメイクの意味は理解していませんでした。ただ体重を減らすのではなく、女性らしい体型に整えていく楽しさに目覚めました」と高木さんは言う。
「努力されている選手の皆さんの姿を拝見し、これまでの自分は日常に流されどこか甘い生活をしていたと感じました。60歳になって再び自分を律して挑戦することがとても楽しく、心が前向きになっています」
高木さんが目指しているのは20年後、ハイヒールを履き、背筋を伸ばして歩くという、80歳の姿。「何歳になったらこうなりたい」という目標を持つことは、努力を続ける力になるのかもしれない。
取材:あまのともこ 撮影:岡暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。
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