12月17日(火)〜19日(木)、東京・有明コロシアムにて『IFBB世界フィットネス選手権&男子ワールドカップ』が開催された。日本初開催となる同大会は世界中から多くのボディコンテスト出場者が集まり、各国を代表して白熱の戦いを繰り広げている。
17日(火)に行われたマスターズメンズゲームスクラシックボディビル40歳以上級で今大会の日本人第1号となる金メダルに輝いたのが井上裕章(いのうえ・ひろあき/52)選手だ。
試合直後の井上選手は「ホッとしている」と正直な気持ちを語ってくれた。
「日本で行う大会ということで、日本人は誰しも負けられない戦いなのではないかと思います。その中で、無事優勝できたことに安心したというか。何と言うか、続けてきて良かったと思いましたね。『この日のために続けてきたこと』が形になってよかったです」
今大会への出場権は、日本マスターズ選手権で2位という結果を受けてのもの。そこに対して、井上選手は思うところがあったと話す。
「国内で優勝して挑んだわけではないので『選ばれないだろうなぁ』と思っていたところに日本代表に選出していただいたので、『これはもう一回死ぬ気で身体を作るしかない』と思いました。そうした先に、自分の今年の集大成があると思って頑張ってきました」
日本人第1号金メダルとなった井上選手。52歳での活躍は世の男性たちを勇気づけるだろう。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中原義史