現役の女子大生でありながら、コンテスト出場歴2年目にして『JBBFオールジャパン・ジュニアフィットネスチャンピオンシップス2024』ビキニフィットネス部門2位、『IFBB世界女子選手権大会&男子ワールドカップ』ジュニア女子ビキニ16-20歳160cm以下級6位と注目を集めてきている宮地優羽(みやじ・ゆう/20)選手。
一体どのようなライフスタイルを送り、世界大会へ出場するに至ったのか。現役大学3年生である宮地さんにお話を伺った。
「コンテスト出場2年目にして、世界の舞台に立つことができてうれしいです。ジュニア女子ビキニのトップ選手たちは、絞り切った身体に多くの筋肉を纏っていて、ポージングで身体を大きく見せる技術も高く『さすが世界大会!』と感じました」
宮地さんは、大学で柔道整復師を目指し勉強に励んでいる。
「私が筋トレを始めたのは、高校時代から。テニスで何度も怪我をしていた私に、トレーナーさんが『基礎的な力を付けるために』と筋トレを勧めてくださりました。身体の不調を的確に見抜き、整えてくださったトレーナーさんに憧れを抱いた私は現在、柔道整復師を目指してIPU環太平洋大学に通っています」
宮地さんが本格的に筋トレに目覚めたのは、大学2回生のときからだという。
「大学内には設備の整ったジムが併設されています。校舎とはダッシュで約5分という最高の立地条件!次の講義までの90分間の空き時間に筋トレを済ませ、その後は呼吸を整えつつ講義を受けています。生徒や教授たちにもビキニ選手だと知られていて『脱いだらムキムキなの!?』と驚かれますね。大学のHPにも大会出場の記事が掲載され、とてもうれしく思いました」
大学では『筋トレサークル』に所属。「仲間に助けられている」と宮地さん。
「筋トレサークルの中野洋希先輩に、減量期のカロリーを設定してもらいました。1800kcalから始め、最終的には1000kcalくらいになったと思います。筋トレは基本一人で行っていますが、たまにメンバーが補助で追い込んでくれます。鍛える部位分けは、上半身と下半身。肩のサイドレイズはどちらの日にも行っています」
宮地さんは「母の手作り弁当が美味しかったので、同じメニューでも乗り切れた」と話す。
「平日のお弁当は、胸肉・たまご・白米・野菜が定番メニューです。去年の5月から父が同じ減量食にチャレンジして、10kg以上の減量に成功しました。父はダンベルを使った宅トレも同時に行っているので、バランスのよい体型に引き締まってきています」
自宅のある香川から、岡山の大学までは片道2時間。「移動時間は、ポージングの研究時間」と宮地さん。
「オールジャパンやグラチャンのトップ選手たちのポージング動画を見て、参考にさせてもらっています。私のテーマは『可愛い!フレッシュ!元気!』です。例えば、国田海月選手の跳ねるような可愛らしいウォーキングを参考にさせてもらいました」
「今年の目標は、ジュニアでの1位獲得!」と宮地さんは目を輝かせる。
「世界大会のクオリファイを獲得して、世界大会でメダルを手にしたいです。トップ選手と並び、筋量不足を痛感したので、今は脚とお尻のボリューム増量、背中の厚みを重点的に強化中です!」
世界大会でのメダル獲得と、大学での柔道整復師の資格取得を目指し、日々努力を重ねる宮地さん。すぐにトレーニングができる環境に恵まれ、また同じ志を持つメンバーや家族に支えられていた。高い成果を上げている宮地さんから学べることの一つは、目的のために環境を整えることの重要性ではないだろうか。
取材:山口夏織 撮影:中島康介、中原義史 写真提供:宮地優羽
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。