JBBF選手 コンテスト

「ながら筋トレ」で逆三ボディを作り上げた49歳・看護師 料理中のカカト上げなどスキマ時間を有効活用してコンテストで活躍

成人した2人の子どもがいるとは思えない、衰えを知らないボディでビキニフィットネス競技に出場している山崎美香(やまさき・みか/49)さん。ボディコンテスト団体JBBFの競技選手として約5年ステージに立っている山崎さんは、看護師として多忙に働く日々を送っている。

【写真】山崎美香さんの逆三角形バックポーズ

「私が勤める病院では月に4回くらい、交代制で夜勤がまわってきます。夜勤は、16時から翌朝の10時前くらいまでが仕事の時間です。昼夜が逆転してしまう夜勤は、ものすごく食欲が湧いてしまいます。減量期は夜勤が辛く、毎度苦戦していますね。日勤の場合は午前中から始業で、18時半には仕事が終わります」

「基本、トレーニングは平日の仕事後に行う」という山崎さん。出勤の準備には、ウェアやタオル、パワーグリップなどのトレーニング用品を用意も含まれている。

「出勤前に筋トレグッズを準備して、あらかじめ車に乗せておきます。夏場は車の中が暑くなるので、お水などはジムで購入することが多いです」

家事や食事などの時間を除いて、平日に自由に使える時間は3時間未満だという山崎さんは、トレーニング中のレスト時間を短めにすることで、筋トレ時間を確保しているそうだ。

「筋トレは週に2~3回、だいたい1.5~2時間くらい行っています。部位分けは、背中・肩・下半身。特に下半身の強化を自分の課題にしていて、ジム以外に自宅でも筋トレを行うことも。自宅で行うトレーニングは主にスクワット。自重で行うこともあれば、5kgくらいのダンベルで負荷をプラスすることもあります」

ボディメイクのモチベーションは「常に、過去の自分と比較すること!」と話す山崎さん。

「昔はもっとガツガツとした筋トレを楽しんでいました。今は行ったトレーニングの結果、自分の身体がどのように変化したかを観察・検証していくことが楽しいですね。狙い通りの変化があると、とてもうれしく思います!検証の方法は週に1~2回、ジムで身体の変化を撮影すること。三脚は使わず、何かにスマホを立てかけてパパッと撮影しています」

「仕事で忙しく、ジムで筋トレができない場合もある」と話す山崎さんに、対処法についてお伺いした。

「ジムに行けないときは、自宅でながら運動をしています。お料理しながら、カカトを上げ下げするカーフレイズをしてみたり、ダイニングの椅子を使って食後にブルガリアンスクワットをしてみたり。10回3セットや10回10セット、家事や普段の行動のスキマ時間に行うことが多いですね」

たとえジムに通えなかったとしても、ながら運動をすることで5~10分間でも筋トレ時間を作り出すことが可能だ。忙しい日々を送っていると『まとまった時間が作れず、筋トレをすることは難しい!』と考えてしまいがちだが、ながら運動のように何かの行動と組み合わせることで運動を習慣づけることができるだろう。

山崎美香さん

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材・撮影:山口夏織

執筆者:山口夏織
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。

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