JBBF選手 コンテスト

バルクアップした脚でコンテスト活躍の40歳 「もっと大きくしていいと言われるのが最大の喜び」

「バルキーな身体にあこがれて筋トレを始めたので、自然とウェルネス※に向かっていきました。周りからも『向いているのでは?』と言ってもらえることがありました」

※ビキニフィットネスより下半身の筋肉量が求められるカテゴリー

脚トレが大好きなトレーニーにとって、ウェルネスはまさにあこがれのカテゴリー。大河原詠子(おおかわら・えいこ/40)さんもウェルネスにあこがれて昨年から挑戦。『JBBFオールジャパンウエルネスチャンピオンシップス 2024』163cm超級では5位入賞の成績を収めた。

【写真】大河原詠子さんのバルクアップした脚

トレーニングが大好き

ビキニフィットネス選手として大会に出場していた大河原さんは、「今以上に脚を大きくしないで」、と審査員から言われるほどトレーニングに励んできた。

「あばらや骨盤が大きく、ウエストも太くて骨格的にあまり恵まれておらず、“太いビキニ選手“でした。今は『もっと太くしていい、もっともっと大きくしていい』と言われているのが喜びです。つい欲張って『この種目もあの種目も』とトレーニングしているうちに、クラクラすると思ったら2時間以上経っていて、『あぁ、帰らなきゃ』みたいなことがよくあります。トレーニングが大好きで、死ぬまで続けるだろうなと思っています」

脚のサイズアップへの取り組み

「現在は週5回の筋トレで、背中、肩、脚3回の分割です。脚トレの3回は、お尻メインのハムの日、脚の前側メインの日、ハムとお尻のカットを出す課題をする日です。以前の脚トレは週2回でしたが、ウェルネスに転向して1回増えました。とにかくサイズを大きくしないといけないので、スクワットも足幅を変えるなど、どんな角度から見ても大きく見えるように、いろんな種目を取り入れるようにしています」

「ハックスクワットでは、効かせようと思ってやっていたときは20kgプレートを片側1枚ずつしか付けていなかったのですが、重さを増やすこともしないといけないと感じて、今は20kgプレートを片側2枚ずつ付けています。ビキニのときは『脚を太くしすぎないで』と言われていたので、今は思い切りできる分、少しはサイズアップしたかな、と思います」

筋量を増やすというのは壮大な物語

かつて168cmの身長に対し、体重86kgだったところから筋トレを始めた大河原さん。

「心身ともに健康的でありたい、と筋トレを始めたので、結果を求めすぎるとそこから離れていってしまいます。結果を残したいという気持ちは大切ですが、結果よりもどう過ごしてきたか、自分が何をしたかったのかをブレずに継続することが大事だと思っています。私は、“筋量を増やす”ことは一朝一夕では手に入らない、壮大に築いていく物語として身体づくりをしています。成績がつかなかったとしても、『私はこれだけのことをやってきた』という自信が手に入ればいいな、という感じです。今日、明日、今年というよりも、来年、再来年も続けていけるかどうか、5年後、10年後どうしていたいかを意識して取り組んでいます」

大河原詠子選手

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

次ページ:大河原詠子さんのバルクアップした脚

取材:あまのともこ 撮影:中島康介

-JBBF選手, コンテスト
-,

次のページへ >


おすすめトピック



佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手