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バキバキボディで魅せ、破竹の勢いで躍進した「小さな巨人、鋼鉄の女」が実践 トレーニングの意識と食事の裏側

髙田千広(たかだ・ちひろ/34)さんにとって2024年は特に飛躍した1年だった。

髙田さんは『ゴールドジム横須賀神奈川』のトレーナーでありながら、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)のビキニフィットネス競技でも活躍する選手だ。

【写真】髙田千広選手の妖艶さも漂うバキバキボディ

2023年は予選敗退だった『SPORTEC CUP』で優勝、そして『オールジャパン フィットネスチャンピオンシップス』では身長別(158cm以下級)で3位に輝く。さらに自身初となる国際大会『アーノルドクラシック ヨーロッパ』では5位に入賞と、2024年はまさに破竹の勢い。

「ビキニとして求められる身体より、なりたい身体に近づくためにトレーニングをしてきた」と話す髙田さんに、意識してきたことを尋ねてみた。

コーディネーション能力の向上に重きをおいて

髙田さんにとっての “なりたい身体” は、全体のバランスが良く、丸みのあるアウトラインと程よい厚みのある身体。これに近づくため「コーディネーションの能力を向上させること」をモットーにボディメイクを行ったという。

ボディメイクの根幹で大切なのは、身体の組織は全てつながっているという考え方。そしてコーディネーション能力とは、身体の連動性や機能性にもフォーカスした取り組みだと髙田さんは話す。

「身体の連動性を向上し、トレーニングやポージングの質を上げるために、コンディショニングや身体の機能改善を行いました。こういった取り組みをすることで身体をうまくコントロールできるようになったと実感しています」

どの部位の筋トレも好きな髙田さんにとって、トレーニングは「生活の一部」と表現するほど、日常そのもの。自分が思う通りに身体を動かせるようになって、ボディメイクに関する能力や質が向上するのは、「生活の質も向上する」ことにつながってくるのだ。

“小さな巨人 鋼鉄の女” の食事は「美味しく楽しく食べること」

髙田さんのInstagramのプロフィールには「🍚小さな巨人 鋼鉄の女🍚」というユニークなニックネームが書かれている。これは他のビキニ選手から呼ばれたそうで、自身も気に入っているフレーズ。

ご飯の絵文字がついているのは「お米が大好きなので、私っぽいと思って」と髙田さん。増量期でも減量期でも「美味しく、楽しく、たくさん食べる」ことを心がけていて、髙田さんのInstagramのストーリーズでは食事や間食の写真がこまめに投稿されている。

彩りも豊かで見た目も楽しい食事たち。メニューや使っている材料も記載されているため、ダイエットの参考にしやすいのもうれしい。

髙田さんのオフシーズンは栄養バランスを考えた食事で、1日3500~4000kcalほど摂取。そこから減量をスタートし、末期でも2000kcalをとっていたとのこと。2000kcalを基本的に下回らないようにしていたそうで、「代謝を絶対落としたくない」という考えから。

理想の身体に向けてしっかり食べながら好きなトレーニングを行う。これを実践する髙田さんにとって、ボディメイクは「自身の証明」なのだそう。2025年の目標を尋ねると、「私生活も競技も昨年の自分を超えること」だと力強く答えてくれた。

髙田千広選手

【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピング講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。

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取材・文:小笠拡子 撮影:中原義史・中島康

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