8月24日(日)、東京で日本ジュニアフィットネス選手権が開催され、高校1年生の片山あうら(かたやま・あうら/15)さんが大舞台に挑んだ。5月の「マッスルゲート浜松」で2位を獲得し、フィットネス競技者としての第一歩を踏み出した片山さん。初の全国大会は、楽しさと悔しさの入り混じる、かけがえのない経験となった。
短期間での挑戦と、大会までの葛藤
「とても楽しくて、あっという間に終わってしまいました。でも少し寂しくもありました」
大会を終えた率直な感想を、片山さんは笑顔で語る。8月2日の静岡県フィットネス選手権からわずか22日間。限られた期間で少しでも仕上がりを良くするために、カーボサイクルを取り入れ、セットやレップ数、重量まで細かく工夫して追い込んだ。
しかし順調な道のりではなかった。疲労が抜けず体重も停滞するなど、想定外の壁に直面。それでも「大きな舞台だからこそ、適当に出場したくない」と、最後まで気持ちと向き合いながら準備を進めた。
憧れのステージと、立ち直りの早さ
大会では、かつて動画で見て憧れていた選手たちと同じ舞台に立てる喜びを実感。「控え室に憧れの選手がいるなんて、とてもワクワクしました。絶対に後悔のないステージングをしようと思ったんです」と振り返る。
結果は満足のいくものではなかったが、悔しさをバネに切り替えも早かった。「番号を呼ばれた瞬間から、次のトレーニングメニューや反省点を考え始めていました」と語る姿は、すでに来年を見据えるアスリートそのものだ。
応援メッセージや「YouTubeで見てるよ」との声援に背中を押され、人数の関係でいきなり決勝審査となったステージも、負の感情を一切忘れ「楽しく締めくくることができた」と話す。
金メダルへの誓いと、高校生活との両立
「まだ1位の金メダルをもらったことがないので、来年こそ金メダルを目標に頑張りたいです」
2025年に向けた目標を明確に掲げた片山さん。今年は学びの年として、減量やコンディション調整、表現力の重要性を痛感。今後は毎日の積み重ねを大切にしつつ、「もっと成長した姿を家族や友人に見せたい」と力強く語った。
一方で「フィットネスは楽しむもの」との思いも忘れない。
「競技一筋にならず、心と身体と相談しながら、高校生活を第一に楽しみたい。ビキニフィットネスはその中で続けていきたいです」
15歳の新星は、悔しさを力に変えてまた次のステージへ向かう。年齢や経験にとらわれず“挑戦”を続ける片山あうらさんの歩みは、今後さらに多くの人を勇気づけていくだろう。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中原義史