昨シーズン『JBBFオールジャパンマスターズフィットネスチャンピオンシップス2025』ビキニフィットネス35歳以上160cm以下級で5位に輝くなどの活躍を見せた岩崎ひとみ(いわさき・ひとみ/38)さん。シーズン序盤から肩の負傷による痛みと可動域の制限に悩まされたが、結果「『長く競技を続けるための持続可能な身体づくり』という新しい視点を得ることができた」と振り返る。
「肩の負傷でいつも通りのトレーニングができない間は、それ以外の痛みの出ない種目を徹底してやり込みました。また多忙などで十分な時間が確保できないときでも“そのときにできる最大限”を追求する、たとえ30分と短時間でも妥協なくトレーニングと向き合う。できないことに目を向けず、限られた条件でいかに質を高めるかという認識で取り組み続けたことで、精神的な粘り強さも培うことができたと感じています」
そのときの自分にできる範囲で「高重量で負荷をかける日と収縮やストレッチを狙う細かい種目の日を分け、刺激をマンネリ化させない工夫」を実践、またフリーウエイトでは可動域と安定を追求し、低重量でも安全に追い込めるスキルの向上に努めた。
「オフに入ってからも通院やリハビリに多くの時間を費やしている状況でしたが、肩の痛みや可動域の制限を緩和することで来シーズンをより良いコンデイションで迎えられたらと思っています」
食の選択も身体の反応に合わせてより柔軟に
またボディメイクには食事の管理も欠かせないが、現在は食材を固定するより身体の反応に合わせて柔軟に選択することを重視していると言う。
「以前は炭水化物を白米に限定していましたが、現在はじゃがいも、さつまいも、かぼちゃなど多様な食材から摂取する、疲労を感じたら和菓子に置き換えるなど、メンタル面のケアも兼ねて日々調整しています。タンパク質も鶏中心から牛、馬肉など種類を広げ、ブロッコリーを軸にズッキーニやもやしなどの“かさ増し”で空腹感ともうまく付き合うことができています」
オフシーズンにも過度な増量は狙わずハードなトレーニングを前提に食事を楽しむが、胃腸の負担やむくみなどを感じたら、翌日の調整でバランスを保つよう心がけている。
「普段から飲み物はホットか常温、特に起床時にはなるべくレモン白湯か味噌汁を、それからなるべく毎日湯船に浸かるなど、身体を冷やさないことも心身のコンディション維持に役立っていると感じています」
来シーズンのさらなる飛躍に向け「“細さからの脱却とアウトラインの完成”をテーマに、肩と殿部の丸みの向上」に取り組んでいる。
「目標は高く、夢は大きく。世界大会のステージに立ち、確かな結果を手にすることを目指しています!」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材:大塚真奈美 撮影:中原義史
執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。











