10月11日(日)、大阪府・メイシアター(吹田市文化会館)で開催された『JBBFフィットネスジャパングランドチャンピオンシップス2026』。「ビキニの女王」でお馴染みの安井友梨選手がビキニフィットネスで優勝し、自身の持つ記録を更新し、大会7連覇を達成した。
今年8月のオールジャパン選手権で11連覇を逃してから約2カ月。トレーニングも減量も、ステージで着用するビキニも変えて臨んだ安井選手は、「12年の競技人生の中で一番本気になれた2カ月だった」と振り返った。
【写真】「これが日本一のビキニフィットネス選手だ」安井友梨選手のスタイル良く引き締まった筋肉ビキニボディ
今年8月、『オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス』ビキニフィットネス163cm超級で、西村裕子選手に敗れ2位となった安井選手。10連覇を重ねてきた大会での敗戦は、自身が競技を通じて何を伝えられるのかを考えるきっかけになった。
「10連覇して、絶対に負けないと言われていても負けることはあるし、負けても何度でも立ち上がることができる。負けたところからどうやって這い上がるかを皆さんに見ていただく。それが私の役目かなと思ったんです」
リベンジを誓う一方で、繰り返し口にしたのは、西村選手への感謝だった。「今日お会いしたら、絶対にありがとうとお伝えしたい」と思いながら会場に来たという。
「西村さんに負けた日から、ものすごく本気になれました。この12年の競技の中で一番本気になれた2カ月だったので、今日どんな結果が出ようとも、一日一日が本当に自分の財産になりました。自分はここまで本気を出せるんだと気づかせていただきました」
今大会の1週間前には、同じゴールドジムサウスアネックス東京店に通う元格闘家の魔裟斗さんからかけられた「負けたときこそ、学びがある」という言葉に、思わず涙があふれたという。勝っているときには見えなかった課題も、負けることで分かる。それをひとつずつ潰していけば、リベンジできる。その言葉が胸に響いた。
今回の準備では、これまでのやり方を徹底的に見直した。
「トレーニングも変えたし、減量も調整もビキニも、全部何もかも。今までの私と違うところを見せるんだ、絶対に皆さんを驚かせるんだという気持ちでした。自分の限界まで挑戦して、これで駄目なら駄目だろうと思えるところまでやって、悔いのない大会にしたいと思って過ごしました」
勝ち続ける中で、どこか守りに入っていた自分にも気づいた。今回は「これも変えて、あれも変えて、全部変えてみよう」と、積極的に変化を求めることができた。「新たな自分がまた出てきました」と語る安井は、大会当日を「早く皆さんに見ていただきたい」という気持ちで迎えた。
その背中を押したのは、敗戦後に届いた数々の励ましだった。「頑張れ」「這い上がれ」。負けたことで、これほど多くの人に応援されていたのかと、改めて実感したという。
「今日は、その人たちが背中にわーっといるような感じで舞台に上がらせていただきました。その方たちにも本当に感謝を伝えたいです。リベンジの機会をいただいた、この大会があったからリベンジできたので、本当にありがとうございますと伝えたいです」
次に見据えるのは、今年10月29日から11月2日にかけてスペインで開催される『IFBB世界フィットネス選手権』。準備期間中からカレンダーに「世界選手権」と書き込み、自分を奮い立たせてきた。
「絶対に今日優勝して、世界選手権の切符を取るんだという気持ちで挑んでいました。そこに向かって、もっと仕上げて完成度を高めたいと思っています」
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材・文・撮影:FITNESSLOVE編集部










