マッスルゲート選手 コンテスト

コンプレックスだった太い下半身が強みに!女性らしいくびれのあるXラインを手に入れた日本3位の2児の母

某大手パーソナルジムでトレーナーとして働いている四十物きく恵(あいもの・きくえ/50)さんは「筋トレに出会う前は、下半身が太くてコンプレックスだった」と話す。アラフォーからトレーニングを始めた四十物さんは、コンプレックスを解消し、みごとに美しいくびれを作り上げた。ボディコンテスト・マッスルゲートのウーマンズウェルネスカテゴリーで2024年、日本3位を獲得した四十物さんに、女性らしいXラインの作り方や筋トレのメリットについて伺った。

【写真】四十物きく恵さんの「弱みを強みに変えた」たくましい下半身の筋肉

筋トレを中心に、人生がより楽しいものへと変化

「出産後10年間、運動していなかった」と話す四十物さんは、会社の企画がきっかけで筋トレを始めた。

「当時、私は某大手パーソナルジムのコールセンターでオペレーターをしていました。そのときに、社内で現場を体験できる機会があったのです。現場をちゃんと知っていた方がお客様への説明にも説得力があると考え、挑戦することにしました。学生時代はバレーボールに明け暮れていましたが、社会人になってから全く運動していなかったので、運動不足も気になっていましたし。それに、コンプレックスに感じていた下半身太りを解消したいという思いもありました。最初は仕事の延長で挑戦したトレーニングでしたが、トレーナーさんにやり方を習っているうちに、どんどん楽しくなっていったのです」

トレーニングを始めて約1年後、四十物さんはボディコンテストに参加した。

「1年くらいトレーニングを続けていたところ、身体つきが変わりました。トレーナーさんから『大会に出てみたら?』と言われたのがきっかけで、ボディコンテストへ挑戦することになったのです。そのときはトレーニングウェアを着用するカテゴリーに出場するも、筋肉量が多すぎてカテゴリーが違っていると感じました。その後はカテゴリーや団体を変えつつ、自分に合った戦場を探すことに。2024年、マッスルゲートに登場した『ウーマンズウェルネス』が、絞ってもデカい身体を作りたいと思っている私に合っていると感じました!」

発想の転換と努力で女性らしいXラインを作る

2人の子持ちで忙しい四十物さんだが、筋トレの時間の確保は怠らない。

「トレーニングは基本、週に2回です。大会前は強度が下がり、頻度を上げて週に4~5回ほど行います。トレーニング時間は、1時間くらいです。部位分けは、四頭筋、ハムケツ、胸と肩、背中の4分割。コンプレックスだった下半身太りと寸胴だったボディラインを解消するために、あえてお尻を大きくしました!そして肩の筋肉と背中の広がりをつけることで、女性らしいXラインを作っています。下半身の種目は、苦手だったブルガリアンスクワットや、ナロースタンスのレッグプレスを潰れるまで高レップで追い込みました。最初は40kgを1回挙げることすら難しかったスクワットも重量を追い求め、筋トレを始めて7年で100kgが持ち上げられるようになっています」

早朝6時から勤務している四十物さんは、4時に起きて1回目の食事を摂るという。

「筋トレを始めてから、食事の回数を増やしました。1日に4~5回、食べるタイミングは4〜5時、9〜11時、15時、18時です。カロリーはあまり厳しく計算していませんが、減量期に入ったら糖質量を少なくしています。減量末期のカーボ量は50g以下です。筋トレ前は3食がアイスだったこともありました。今は、ご飯・鶏むね肉・魚・プロテインマグケーキといった、タンパク質がしっかり摂れる食材を選んで食べています」

「以前は『完璧な母親になれない自分』を責めてばかりいたが、筋トレでメンタル面が鍛えられた」と話す、四十物さん。

「厳しい筋トレで心が鍛えられたのか、いつしか『たとえ完璧でなくても、お母さんとして子どもたちと一緒に成長していこう!』と、前向きに捉えられるようになっていました。子どもたちからも『忙しい中でも、体型管理をして大会に出ている姿はカッコイイし、尊敬してるよ!明るくなったね!』『体型は維持するだけでも大変なのに、より良くするのはもっと困難。それを継続できるなんて、すごく尊敬!』とうれしい言葉もかけてもらっています。自分がそうであったように、自信をなくしている方々の力になりたいと思い、パーソナルトレーナーの仕事を始めました。50歳となった今、年齢を重ねてもアクティブに、楽しく過ごせることを、自分で体現したい。やりたいことを諦めようとしている方々の背中を押してあげられる人になりたいです!」

四十物さんは筋トレを始めたことで、コンプレックスだった下半身太りを解消し、美しいボディラインを手に入れられただけではなく、筋トレで積み重ねた成功体験から、自己肯定感も上昇した。

筋トレを中心に家族関係もより良好になり、仕事のやりがいも増え、新たな競技という趣味にもつながっている四十物さんの人生。「2025年はJBBFのウェルネスカテゴリーにも挑戦したい!」と話す、エネルギッシュな四十物さんの活躍から目が離せない。

四十物きく恵さん

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材:山口夏織 撮影:中島康介 写真提供:四十物きく恵

執筆者:山口夏織
フィットネスからグルメ&レジャー、経済紙まで様々なジャンルで執筆&撮影を行う、歌う筋肉クリエイター。自身もボディコンテストへの参加経験があり、日々鍛えている。どちらかといえば猫派、某チョコはきのこ派。

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