6月28日(土)、浦安市文化会館で行われた『マッスルゲート東京ベイ大会』。ビキニフィットネス一般の部で優勝に輝いたのは、現在LA在住の元木綾香(もとき・あやか/26)さん。ボディメイク歴4年、初めての大会出場で見事、栄冠を掴んだ。
「筋トレが大好きで、『もっと身体を大きくしたい!』という思いだけでトレーニングを重ねてきましたが、忙しい日々のなか、トレーニング時間の優先順位を維持するためにももっと明確な目標があれば、と常々思っていて。それで今回、ちょうど日本に帰国予定のタイミングで開催されるこの大会への出場を決意しました」
監査法人に勤務し、明確な繁忙期がある社会人生活とトレーニングとの両立にはやはり苦労と、それを解決する工夫とがあった。
「本当は宅トレでなくジムでしっかり鍛えたいのですが、過去には1カ月間一度もジムに行けなかった、という経験も。幸い自宅アパート内の簡易的なトレーニングスペースにダンベルとケーブルくらいはあるので、肩や背中など上半身のトレーニングを少し、30分ほど気分転換を兼ねて行ったりしています。あとはドアフレームに設置できる懸垂バーを使って、自宅での隙間時間に懸垂をすることもありますね」
自宅では上半身を中心に鍛え、脚トレについてはジムで、大好きなバーベルスクワットにじっくりと取り組んでいる。
「その日のコンディションにもよりますが、軽重量で10回あたりから始めて計8セット、だんだんと重量を上げていって最後は170ポンド(約77kg)まで、というのがいつものルーティンです」
すでにしっかりと鍛え上げられた身体を持つ元木さんだが、それでもなおさらなるバルクアップを目指していると言う。
「現在LA在住なんですが、日々"規格外”の骨格や筋肉を誇るトレーニーに囲まれてトレーニングしていて、自分がものすごく小さくて細いように感じています。たまに帰国した際に街中を見渡すと『あれ?私もしかしてゴツすぎて浮いてる?』なんて思ったりもするのですが(笑)」
目指しているのは、お尻の大きさがしっかりとある、外国人女性に多いグラマラスボディ。
「大会初出場の今回は、現在の身体に合わせて出場カテゴリーを選びましたが実際に出場してみて、もっとバルクアップしてウーマンズウェルネスにもチャレンジできたら!とも感じています」
今回「大会に出場してみる」という目標を達成したことで、また「新たな目標を見つけることができた」と目を輝かせる。
「もともとは母が先に筋トレを始めたんですが、半年ほどで体型も表情も見違えるほどに変化して!そんな母から『一緒にやろう』と誘われて『私も輝ける?』って思ったのが始めたきっかけだったんです。今回の大会に出場されている他の選手もみなさんすごくイキイキとされていることが印象的で。いい刺激をいただいて、今は『もっとトレーニング頑張るぞ!』という気持ちでいっぱいです」
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。
取材:大塚真奈美 撮影:中島康介