6月28日(土)、浦安市文化会館で行われた『マッスルゲート東京ベイ大会』。ウーマンズウェルネス一般の部で優勝を手にした、向田千早子(むかいだ・ちさこ/37)さん。
産後のダイエット目的で始めた筋トレをきっかけに、身体の変化を楽しむようになり、ジムで出会った仲間たちに刺激を受け、大会への出場を決めたという。
「ジムに通う前は、自宅でYouTubeの“1日10分でお腹痩せ”のような動画やなかやまきんに君の動画を見ながら運動していましたが、三日坊主で続きませんでした。でも、夫がゴールドジムに入会したのをきっかけに私も入会。最初は右も左も分からなかったので、パーソナルトレーニングを数回受けて、週3回ほどマシントレーニングをするようになりました」
そこから少しずつ身体の変化を感じ、いつしか「BIG3(ベンチプレス・スクワット・デッドリフト)をできるようになりたい!」という新たな目標が芽生えたという。
「今大会に向けてのトレーニングは、週4日ジムに行くのを目標に、脚の日・背中の日・胸の日と分割。今回ウェルネス部門での出場でしたので、脚トレを大腿四頭筋の日、ハムケツの日と2回に分け、計4回に分割しました。トレーニング時間は、子どもたちが寝てからジムが閉まるまでの1時間弱。短い時間でも集中して、高重量を意識して取り組みました」
日々忙しい生活の中でも、限られた時間で全力を尽くす姿勢がうかがえる。食事もストレスをためず、無理のない管理方法を取り入れていた。
「朝は焼鮭と白米、昼夜は胸肉と白米を基本にして、野菜は何でもOKにしました。家族とは別メニューで、自分の食事はシンプルに。飽きないように味変したり野菜を変えたりして楽しんでいました。週末は家族と外食もして、我慢しすぎないように心がけていました。職場の飲み会にも参加して、お酒も楽しみました!」
筋トレや食事だけでなく、日常の時間の使い方も大きく変化したという。
「子育て中は『時間がない』と思いがちですが、夜にスマホを見てる時間やソファでダラダラしてる時間を筋トレに充てるようにしました。20分でも30分でもスクワットだけでもやろう!と時間の使い方を見直したんです。ネガティブなことは考えず、なるべく楽しいことにフォーカスするようにしています。有酸素運動は苦手ですが、通勤を自転車にして朝日を浴びるようにしたら、気分もすっきりして1日を気持ちよく始められるようになりました」
そんな努力の積み重ねが、見事な優勝という結果につながった。
「今までのトレーニングや減量方法が間違っていなかったという“答え合わせ”ができたようで、本当にうれしかったです。家族や友人、トレーナーさんたちの支えがあってこそだと感謝しています」
時間がない、疲れている、そんな言い訳をせず目の前の日々を全力で過ごす向田さん。その姿勢は、変わりたいと願う方の背中をそっと押してくれるのではないだろうか。
そして、今後の目標についてこう語ってくれた。
「大会がもう一つ控えているので、次もメダルを獲得できるように、精一杯がんばります!」
向田さんのストイックな挑戦を今後も応援し続けたい。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:佐藤佑樹 撮影:中島康介
執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究している。
-マッスルゲート選手, コンテスト
-マッスルゲート東京ベイ, MG