マッスルゲート選手 コンテスト

半年で身体が急成長した鍵はBIG3!「元ひょろひょろ」が実感したボディメイクの方法とポイントとは【筋トレ】

「この1年で、自分の中ではこんなに伸びるかっていうぐらい伸びた」と、声を弾ませるのは近藤颯人(こんどう・はやと/25)さん。6月上旬に開催された『マッスルゲート四国大会』のメンズフィジーク新人の部176cm以下級で優勝、さらに一般の部で2位の成績を収めた。

【写真】海が似合う身体を作り上げた近藤颯人さん

もともと「ひょろひょろ」と表現されるような細身の身体だったが、筋トレによって見た目が大きく変わり、自信を深めていったという。身体を大きくさせてくれたトレーニングについて伺ってみた。

近藤颯人さん

筋肥大させてくれた種目はBIG3

トレーニングを始めたのは大学時代。コロナ禍で授業がなくなり、家にこもる日々が続いたことがきっかけだった。「仲間と一緒に運動したい」との思いでジムに通い始め、社会人になってからは自宅で週3回、1回30分程度のトレーニングを継続していた。

「ですが、だんだん物足りなく感じるようになり、昨年春からは24時間ジムに通い始めました。ジムの仲間に会いに行く感覚で、週に6日ほど行きます。仲間と話す時間も少し含めますが、トレーニングは1日2〜3時間、のめり込むようになりました」

現在、身長175cmで体重は67kg。トレーニング前の体重は58kgほどだったことを考えると、筋肉量は着実に増している。なかでも胸と背中の成長を実感しており、「胸のトレーニングが特に気持ちいい」と語る。

近藤さんが最も成長を感じた種目は、いわゆるBIG3(スクワット・ベンチプレス・デッドリフト)だ。ジム仲間のパワーリフティング選手から指導を受け、半年間BIG3を中心にトレーニングを継続。

その結果、開始時にはスクワット115kg、ベンチプレス100kg、デッドリフト130kgだった重量が、スクワット165kg、ベンチプレス115kg、デッドリフト195kgまで伸び、今年4月に開催された徳島県のパワーリフティング大会では見事優勝を収めた。

重量を伸ばすために意識していたこと

成長のポイントとして意識していたのは「フォームを録画して確認すること」と「高頻度の実践」だと言う近藤さん。ベンチプレスは週4回、スクワットは週3回、デッドリフトは週2回行っていたことで、身体の成長につながった。

「筋肥大で伸び悩んでいる初心者ほど、パワーリフティング系のトレーニングを試してほしいです。僕自身も、ここまで身体が変わるとは思っていなかったので!」

マッスルゲート後、7月上旬に開催された、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の徳島大会でもトップ6に入った近藤さん。身体づくりの正解は一つではない。自分の弱点と向き合い、時にこれまでのやり方をガラリと変えることで、思わぬ成長が手に入ることを教えてくれている。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材・文:小笠拡子 大会写真:北岡一浩

小笠拡子(おがさ・ひろこ)
ボディビルにハマり、毎年筋肉鑑賞への課金が止まらない地方在住のフリーランスライター。IRONMAN・月刊ボディビルディング・Woman’s SHAPEなどで執筆・編集活動を行う。筋肉は見る専門で、毎月コツコツ筋肉鑑賞貯金をしている。

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