10月5日(日)、マッスルゲート山口大会が下関市民会館で開催された。ビキニフィットネスでは、初出場の鮫島理恵(さめじま・りえ/60)さんが、一般の部とマスターズの部(35歳以上)でいずれも2位に輝いた。
レギンスからビキニフィットネスへ
昨年6月の大阪大会にレギンスカテゴリーで大会デビューした鮫島さんは、今回ビキニフィットネスに初挑戦した。
「レギンスで勝ち進むことの難しさを感じ、カテゴリーを変えるなら骨格的にも次はビキニなのかな、と思いました。年齢的に早くやらないと、という焦りもあって2カ月ほどの準備で出場しました。カテゴリー変更で何が恐ろしいかというと、しわとたるみです。ビキニだと隠しようがありませんよね。ひたすらクリームを塗り、保湿することと、ポージングでとにかくお腹を引き上げて、たるまないように気を付けました」
10cm以上あるヒールを履くことは苦ではなかったそうだ。
「私の年代はバブル絶好調のころで、今の学生さんとは違ってハイヒールを履いて学校へ通っていましたし、六本木の街をヒールでダッシュした記憶もあります。山口大会でも、マスターズの後すぐに一般の部で、舞台裏を上手から下手へダッシュしたのですが、スタッフさんに『危ないですから走らないで』と注意されてしまいました(笑)」
脚トレに励み身体の変化を実感
ビキニ挑戦に向けて鮫島さんは脚のトレーニングに取り組んだそうだ。
「これまで脚トレはほぼやっていませんでしたが、ビキニを着ることになって、縫工筋を出すために脚トレを始めました。レッグエクステンションのマシンで四頭筋を鍛え、トレーニング後に自重で脚を上げることを繰り返しました。7月に始めたときは膝から上げることも難しかったですが、8月後半には上がるようになって、今では足先まで上げることができるようになりました。身体が変わっていくのは面白いですね」
「トレーニングは週5日、肩、背中、お尻、脚の4分割で1時間ほどです。トレーニング前にストレッチを最低30分はするようにしています。肩とお尻が弱くて、もうちょっと三角筋に筋肉が付くとかっこいいのにな、と思っています。ビキニ競技を始めて2カ月ちょっとなので、1シーズン通して取り組みたいですが、最終的には女子フィジークまでいきたいです」
「大会出場を悩んでいる方がいたら、『自分がやりたいと思ったらやっちゃえばいいよ』、と伝えたいです」、鮫島さんは言う。
「年齢は関係なく、楽しんだもの勝ちだと思います。ビキニも60歳以上の部があれば、出る人はもっといるんじゃないかな」
鮫島さんは次戦、11月のJBBF北区オープンボディビル・フィットネス大会に出場予定だ。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:あまのともこ 撮影:北岡一浩
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。自身もボディコンテストに出場している。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。


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