11月9日(日)に開催された『マッスルゲート別府』ウーマンズフィージークで、パーソナルトレーナー・伊東頼子(いとう・よりこ/66)さんが見事1位に輝いた。週5日・1回2時間のトレーニングを積み重ねてつかんだ勝利は、単なるカテゴリー優勝にとどまらず、“地方から全国へ”という強いメッセージも込められている。

「地方にもこんな選手がいる」——66歳の挑戦が示した可能性
今回の大会は減量がうまくいかなかったという課題も抱えていた。それでも伊東さんは結果を楽しみながら受け止め、「楽しかった」と率直に語る。その落ち着きと前向きさの裏には、ボディメイクが人生に与えた大きな変化があった。
「筋トレを始めてから前向きになりました。鬱病も良くなったんです」
ボディメイクを通じて心身ともに変化し、年齢を理由に挑戦を諦めない姿勢は、観客や選手の間でも大きな励みとなった。
きっかけは「なんとなく」。続けてみたら人生が変わった
トレーニングを始めた理由は「なんとなく」と語る伊東さん。しかし、その“なんとなく”が人生を大きく動かした。
現在はパーソナルトレーナーとして活動しながら、自身も週5日・1回2時間のトレーニングを継続。得意部位は背中。特別こだわったテクニックはないというが、日々積み重ねる努力が今回の勝利へつながった。
目標について尋ねると、伊東さんは迷いなく答えた。
「全国でも通用する身体になりたい。地方にもこんな選手がいることを知ってほしい」
年齢も環境も関係なく、努力次第で自分は変えられる。66歳での優勝という事実は、フィットネス界における新たなロールモデルの誕生と言えるだろう。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩










