11月9日(日)に開催された『マッスルゲート別府』で、糸数ゆかり(いとかず・ゆかり)さんがウーマンズウェルネス1位、ビキニフィットネスマスターズ3位という好成績を収めた。昨年の大会をきっかけに本格的にボディメイクへ取り組み始め、わずか1年足らずでつかんだ栄冠だ。

減量中の“お酒の誘惑”──失敗から得た、楽しむための工夫
大会準備で最も苦労したのは「お酒の誘惑」だった。
「“少しくらいなら大丈夫”と飲んでしまい、翌朝のむくみで後悔していました(笑)。でもその経験から、我慢ではなく“楽しみは後のご褒美にする”ことの大切さに気づきました」
この意識の変化が、減量をストレスではなく“自分を整える過程”として捉えるきっかけになったという。
本格的に筋トレを始めたのは昨年。「自分の身体は自分で変えられる」という確かな実感を得てから、週5日・1回1時間半のペースでトレーニングを継続してきた。
「ボディメイクを続けることで、挑戦する気持ちが湧き、心まで軽やかになった気がします。日々の積み重ねが、自分を整えてくれる感覚があります」
その言葉どおり、ステージ上での糸数さんは自信に満ち、輝きを放っていた。
理想は“動きやすく、しなやかで、美しい身体”
糸数さんが目指すのは、単にステージ映えする身体ではない。
「動きやすくて、日常生活も快適な身体が理想です。見た目だけでなく、心も身体も健やかでいたい」
得意部位はお尻と脚。トレーニング中は“使っている筋肉を丁寧に感じること”を意識し、しなやかで引き締まった下半身をキープしている。
ボディメイクのこだわりは、“日常生活”にある。
「歩き方や姿勢、食事のバランスなど、日常の小さな積み重ねを大切にしています。少しずつでも続けることで、身体は確実に変わります」
大会結果を振り返り、糸数さんは「挑戦して良かった」と微笑んだ。
努力は裏切らない――その言葉を体現するようなステージだった。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩










